木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

弥七田織部

2015年03月29日 | 茶湯記
弥七田織部の平茶碗を入手しました。

美濃の栄山窯 加藤西陵 の作です。

これで茶を立てて飲み干して、茶碗を拝見すると

メダカが3匹現れるという趣向です。
弥七田織部は、何となく「おしゃれ感」が漂っていてとても気に入りました。
ちなみに、
織部には11種類(織部黒、黒織部、青織部、総織部、鳴海織部、赤織部、
志野織部、絵織部、弥七田織部、伊賀織部、唐津織部)ありますが、
赤色を用いているのは,弥七田織部だけです。
この茶碗にも用いられてリズム感を生み出しています。
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後鳥羽院と定家の時代 読す

2015年03月28日 | 読後記
新古今集 後鳥羽上皇と定家の時代   田淵句美子   角川学芸出版刊

御子左家(みこひだりけ)は、藤原俊成・定家以降、中世において
勅撰集選者を代々拝命し、中世歌道家の中で頂点に立った家です。
御子左家が登場する以前は六条藤家が和歌の主流でしたが、
新風和歌を押し進めた御子左家の藤原定家が歌狂いの後鳥羽上皇と
邂逅することにより和歌の黄金時代を開きました。
定家が登場する基盤を作ったのは俊成であり、定家がそれを強固にし、
その子為家が長く継承する道筋を固めて生きます。為家の没後に御子左家は、
二条家と京極家、そして冷泉家の三家に分裂し今日へとつながります。
新古今時代は、上皇も摂関も、廷臣も女房も、宮廷全体が熱に浮かされたように、
数年にわたって、日々生み出される言葉を注視した時代で、
この本からその熱気が伝わってきます。
山ふかみ春ともしらぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水   式子内親王
繊細で清冽な美しさに満ちています。改めて知りました。
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山是山水是水 拝見す

2015年03月21日 | 茶湯記
月2回お稽古がありますが、前半は用事があって行けなかったため
今月は、今日が初めてのお稽古です。
入ると、「裏甲釜」が架かっています。

この釜は、宗旦が好んだと言われています。
軸は、「山是山 水是水」です。

「悟りに至らないときは山は山、水は水にしか見えない。
悟ると、一切が無差別平等になり、山は山でなく、水も水でなくなってしまう。
さらに修行が深まって悟りの心さえも消え去ってしまうと、
山が山として水が水として新鮮に蘇ってくる。」
という心なそうです。
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上野東京ライン 乗る

2015年03月20日 | 日日録
朝いつもの常磐線に乗っていたら、
いつもがらがらになる日暮里に着いても混み合っています。
上野に到着したのに、まだ混み合っています。
そうです、この電車は常磐線なのに品川行きです。

上野東京ライン開通です。

パターンが変わると面食らってしまいます。
次の日、上野行きに乗ったらいつものパターンでした。
普段は上野行き、出張で東京駅に行きたい時は品川行きと
使い分ければ便利かな。
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ルチオ・ダッラ 入手す

2015年03月19日 | 日日録
ララ・ファビアンの熱唱するカルーソを愛聴していたのですが、
ある時、作曲者のルチオ・ダッラの歌うカルーソを聞いて
すっかり気に入ってしまい、CDを入手しました。




彼の語り風の歌い方 たまりませんね!
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有楽 咲く

2015年03月18日 | 茶湯記
茶の湯用に植えた椿が咲きました。
銘は「有楽」です。



銘は、織田有楽斎が茶花として愛用したことに由来します。
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奈良文琳茶入

2015年03月17日 | 茶湯記
奈良文琳写しの茶入を入手しました。
唐物茶入の写しを得意としている笹田有祥の作です。

物凄く小振りな茶入でしたが姿がいいです。

松花堂昭乗が所持していたものです。
松花堂昭乗は能書家で知られ、近衛信伊と本阿弥光悦とが「寛永の三筆」と呼ばれていました。
仕覆は「伊藤間道(いとうかんとう)」です。

私は、ストライプ柄好みなので大満足です。
ちなみに私のネクタイの大半は、ストライプ柄です。
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パリよ永遠に 鑑賞す

2015年03月16日 | 日日録
卒業式の後、渋谷に行きました。
夜の渋谷なんて何十年ぶりです。

渋谷駅前の交差点は人波また人波です。
坂を上って、bunkamura ル・シネマを目指します。
「トレヴィの泉で二度目の恋を」を見ようと来たのですが上映されておらず
これしかやってないので「パリよ永遠に」を見ました。

第二次世界大戦末期、「パリ壊滅作戦」を命じられたドイツの将軍「コルティッツ」と
目以来中止を決断させようとする中立国スウェーデン総領事「ノルドリンク」の緊迫の
舌戦と心理戦です。
面白かった!
中止を決断したコルテッツ将軍に国家より個人を優先する西洋人の強さを感じました。
こうしてパリは救われましたが、東京はアメリカ軍の大空襲により壊滅し、
広島、長崎はアメリカ軍の投下した原子爆弾で灰燼に帰しました。
アメリカにはコルテッツはいなかったか?
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中野サンプラザ 見納めす

2015年03月15日 | 日日録
娘の卒業式に出席するため中野サンプラザを訪れました。

袴姿の娘さんが溢れています。

二人の息子の大学の卒業式は出席したことがありませんでしたが
娘の場合は違います。会社を休んで出席してしまいました。
会場では、父親の姿をちらほら見かけました。娘だとやはり気が入ってますよね。
中野サンプラザは近々解体されるという話を聞いています。
これで見納めかな!と思いインターネットで調べてみたら、
「複数の報道機関により中野サンプラザの解体及び再整備に関する一連の
報道がなされていますが、今後の再整備スケジュールは未定です。」
解体情報はガセネタ?
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僕はひとりで夜がひろがる 読す

2015年03月08日 | 読後記
立原道造詩集「僕はひとりで夜がひろがる」 魚喃キリコ画 PARCO出版刊

漫画家の魚喃キリコが挿絵を描いた立原道造の詩集です。
本人も道造ファンで「ミチゾー」「ミチゾー」と呼んでいるようです。
立原道造記念館が閉館してしまった今、上田の「立原道造記念展示室」と
浦和の「ヒヤシンスハウス」が残るのみとなってしまいました。
それでも必ず道造ファンが現れてくるのは「琳派」のようなもので、
いつかは「道造派」と呼ばれる一派を形成しているかも知れません。
そういう私も道造ファンで、
定年を機に「立原道造の会」に入会しようかと目論んでいます。
   だれも 見ていないのに 咲いている 花と花
   だれも きいていないのに 啼いている 鳥と鳥
   通りおくれた雲が 梢の 空たかく ながされて行く
   青い青いあそこには 風が さやさや すぎるのだろう
   草の葉には 草の葉のかげ うごかないそれの ふかみには
   てんとうむしが ねむっている
こういう本は何処で手に入るのでしょう? 
コミックコーナーの魚喃キリコの棚にも無いし、詩集コーナーにも無いし・・・
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