木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

四方盆 2

2015年08月28日 | 茶湯記
朱塗り四方盆と一緒に桑四方盆も入手しました。

菓子によっては朱塗りだけでは合わないこともあるかと
木製素地も用意しました。



あとは、黒塗り四方盆が揃えば完璧かな?
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枕草子 読す

2015年08月27日 | 読後記
現代語訳 枕草子      大庭みな子訳    岩波書店刊

春はあけぼの。
で始まる枕草子は、森羅万象の格付け機関の様相を呈しています。
木の花は、こいのもうすいのも紅梅。
木は楓、桂、五葉の松。
草の花はなでしこ。
虫は鈴虫。ひぐらし。ちょう、松虫、きりぎりす。
川は飛鳥川。森は浮田の森。原はあしたの原。
絵にかくと、じっさいよりつまらなく見えるもの。なでしこ。しょうぶ。桜。
えがいて実物より映えるもの。松の木。秋の野。山の里。山の路。
さまにならないもの。潮が干上がった潟に座礁してしまった大船。
がっかりするもの。男も女もことばづかいのいやしいのが何よりもよくない。
・・・
すこし日が高くなり、萩などが重たげに垂れていたのが、
露の落ちるたびに枝がゆれ、人が手を触れるわけでもないのに、
上にはねあがるのがとても面白いと私は思うのだが、
そんなことは別に面白くも何ともないという人もいるらしい。
それがまた面白い。
と、世界を見つめる目が常に心と触れ合っている。
そこがこの書の面白いところです。
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四方盆 1

2015年08月26日 | 茶湯記
茶を喫する道具は大体揃ってきたのですが、
菓子をふるまう道具が無いので・・・
朱塗りの四方盆を入手しました。

落ち着いた朱です。これなら干菓子も映えるかな?

裏は黒です。

生菓子をふるまう食籠も欲しくなってきました。
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方丈記 読す

2015年08月21日 | 読後記
現代語訳  方丈記       佐藤春夫訳   岩波書店刊

こんなに短い文章だったのですね。でも内容は哲学的です。
飢饉の惨状について
親を愛さない子は世にあるとしても、
子を愛さない所の親は無い筈である。
だから親は必ずその得た食物を子供に与えてしまうので、
親は必ず先に餓死しなくてはならないのである。
真に最も強き愛は親の子に対する愛と言わねばならない。
自分について
今自分はこうして淋しい山の中に来て唯一間しかない所の
狭い家に住んでいるけれども精神は真に平安で、
毎日毎日を非常に楽しく暮らしているのである。
と言っていても,そこで終わらず
自分の生活というものを考えて見ると
外見は聖人のようではあるがその心持はまだまだ聖人には
遠く及美も着かないもので
全く俗人の如くに濁ったものなのである。
と結んでいることに驚きました。
800年前なのに、すでに近代人の心です。
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京はやしや 甘味す

2015年08月20日 | 日日録
池袋で甘味してきました。
西武池袋本店 8階の「京はやしや」です。

抹茶づくしなカフェです。

女性客がほとんどで男性客は私を含めても2名しかみえません。
私は、「宇治氷あんみつ」を注文しました。

かなり巨大です。
てっぺんにのっていた抹茶アイスを一旦小皿に移して
上から食べ始めました。とても口当たりの良い氷です。
途中で小皿に逸したアイスを戻せば良かったのですが
そのまま食べてしまったので、小豆や寒天が下から現れても
甘みを戻す手段がありません。
失敗です! 
結局、完食ならず残してしまいました。
奥さんは、「特製林屋あんみつ」です。

これは、正解だったようです。
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蜻蛉日記 読す

2015年08月19日 | 読後記
現代語訳  蜻蛉日記      室生犀星訳  岩波書店刊

藤原兼家の妻、藤原道綱の母 
いわゆる才色兼備の有閑階級の婦人の日記です。
嫉妬深くて口うるさくて素直じゃないので、
どちらかというと夫の兼家に同情的な気持ちでした
・・・妻が3人いるのだから仕方ないじゃないか・・・と
巻の上の終わりころで
こうして年が改まったとしても、うれしいわけではない。
相変わらずはかない日常であることを思うと、
こんなことを書き記していることも、あるかなきかの感じがして、
ちょうど「かげろうの日記」とでも名づけたらよいのであろう。
と書いたあたりから、自分をみつめる冷めた目が現れて来て、
読んでいてとても面白くなってきました。
生活の中の和歌の位置づけがすばらしいです。
1000年以上前にここまで文化的で詩的な生活をしていたとは!
和歌には自分の心を相手の心に直接届けようとする効果がありますね!
平安時代の他の日記文学にも挑戦してみます。
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剛山 茶杓

2015年08月18日 | 茶湯記
初めて銘のある茶杓を入手しました。

茶杓は、これで

銘は、静寂です。

松永剛山の書付けがあり、先般入手した風炉先屏風と同じです。

お道具にはまっていく自分がいます。
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葉月の庭 1

2015年08月10日 | 園林記
3年目のカサブランカが大輪の花を咲かせています。

ウツギも可憐な花を咲かせています。

庭の奥にミソハギが咲いています。
さらに奥では、ハギが秋の準備中です。

何種類かのユリを植えたのですが、結局カサブランカだけが生き残りました。
軽井沢の気候に合っているみたいです。
そうだ。
真夏のこの時期を白一色のいわゆるホワイトガーデンにしよう!
今年の秋にはカサブランカを大量に追加しようと心に決めました。
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