木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

ピタゴラスの生涯 読す

2012年03月31日 | 読後記
ピタゴラスの生涯
       ポルピュリオス著
       水地 宗明訳      晃洋書房刊 
 
紀元前6世紀の哲学者ピタゴタスの生涯ですが、
あまりに古いので諸説がありよくわからないということが結論です。

ピタゴラスが、教団を組織しており、ある時突然、
国家権力により教団員全員が抹殺されたというのは、
古代中国の墨子教団を彷彿とさせます。

ピタゴラスは、魂の輪廻を説いていたというのも初耳でした。

ピタゴラス教団員の友情の一例として、フィンティアスとダモンの話が
紹介されていますが、この話は、まさに太宰治の「走れメロス」です。
太宰は、その話を「ギリシャの古伝説とシルレルの詩から」
と書いていますが、このことだったのですね。
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マーガレット・サッチャー 鑑賞す

2012年03月31日 | 日日録
おおたかの森SCのトーホーシネマで、「マーガレット・サッチャー」を見てきました。

映画館でもシニア割引に該当する年齢なので、2人で2千円です。
最近はどこでもシニア割引があるので、我々は住みやすくなりました。
そういえば、先日行った軽井沢プリンススキー場でもシニア割引を利用できたため
リフト券もスキーのレンタル料もそれぞれ千円安くなりました。

さて映画ですが、面白かったです。



サッチャーが劇中で、
「どんな気持ちかではなく、どんな考えを持つか、どんな行動をするか こそ重要だ。」
というようなことを言っていたのが印象に残っています。
確かに最近は、「感じ」ばかりで「考える」ことを忘れているかもしれません。

それにしても「鉄の女の涙」という副題は何とかなりませんか?
題名を決めた人のセンスを疑います。

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寄居パーキングエリア 寄る

2012年03月27日 | 日日録
関越自動車道の渋滞が予測されたので、
おもいきり遅く帰ろうと軽井沢を20時に出発しましたが、
それでも関越は渋滞でした。
寄居パーキングエリアに立ち寄ったところ
星の王子様のテーマパークの装いに変身していました。



そこに、「匂いが発生しております。」という不思議な看板がありました。



建物は変えられても、周辺環境は変えられません。
そんなこと黙っていてもいい様な気もしますが、よほど酷い匂いがするのでしょうか?

そういえば、あみミレニアムアウトレットにいたときも、
完全にアメリカンな町並みを再現したショッピングストリートから巨大な牛久大仏が見えました。

建物はかえられても、周辺環境はかえられません。


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天空カフェ アウラ 訪問す

2012年03月26日 | 日日録
年末に来たきりで、久しぶりの軽井沢です。
そのとき行った水抜きに不備があったせいで、お風呂のサーモ水栓を壊してしまいました。
マイナス10度の世界は厳しいです。ほんの少しの残り水も見逃しません。

天空カフェ「アウラ」に行ってきました。
三笠ホテルの脇を抜け、白糸の滝方面に山を上って行くと、
小さな看板が立っています。そこを左折してしばらく行くと着きました。



山の中の寂しい道を上ってきましたが、着いてみると駐車場はいっぱいでした。
案外人気があるようです。人気の秘密は景色でしょう。軽井沢が一望できます。


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霊峰富士 望む

2012年03月21日 | 日日録
今日は、大阪出張です。
10時の会議に出席するため、朝6時半の新幹線に乗り込みました。
静岡付近でふと窓外を見ると、富士山です。
素晴らしい存在感です。



古来、人々が魅せられてきたことも納得できます。
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五十回忌 出席す

2012年03月20日 | 日日録
家内の実家の祖父と曾祖父の五十回忌に出席してきました。

この五十回忌を弔い上げとし、
この年忌法要を機に荒御霊が祖霊となり「祖先神」として一体化するというのが
日本の神仏習合の考え方だそうです。



50年も経ると、人も世界も全く別のものになってしまいますが、
こうした儀式によって、過去から今日まで人が連綿と繋がっていることを
再認識することは、意味があることだと思います。
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音律と音階の科学 読す

2012年03月18日 | 読後記
音律と音階の科学   小方厚著  (ブルーバックス)講談社刊

音律と音階について、純粋に音声周波数として丁寧に解説されているので
よく理解できました。
音楽がこのように数学的なものだった事が、私にとっては新しい理解です。
しかも、ドレミの音階の始まりが古代ギリシャのピタゴラスの音階であり、
長い改良の歴史を経て12音の平均律にたどりついたことなどは.
西洋音楽の合理性追求の歴史として再認識しました。
特に、ドレミの音階が弦の整数比と対応しているというのは、
世界が数によって構成されているというピタゴラスの主張を裏付ける現象として、
今でも感動的です。
「この世のあらゆる形・音・色は、数比という隠れた構造によって支配されている。」
という直感を私も共有しています。
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冬来たりなば 春遠からじ

2012年03月18日 | 日日録
今年は、近年になく本当に寒い冬でしたが、
我が家にもやっと春の兆しが現れてきました。



軽井沢も年末年始に行った切り、
あまりの寒さ(氷点下18度)に恐れをなして一度も行っていません。
今月末には、一度行ってみようかな。
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美女たちの西洋美術史 読す

2012年03月09日 | 読後記
美女たちの西洋美術史  肖像画は語る
             木村泰司著     光文社新書

15世紀のマリー・ド・ブルゴーニュから20世紀のジャックリーン・ケネディまでの
15人の美女の肖像画についての話です。
いずれの女性も権力の中枢又は近傍で人生を送っていますが、
その人生と肖像がオーバーラップして大変に面白い読みものでした。
旅行社のツアーでオーストリアに行った時、
「永遠に若く美しいシシー」にちなむ宮殿をはじめ体操器具まで見てきましたが、
この観光化した「シシー」のイメージは、
夫のフランツ・ヨーゼフ皇帝の命による「エリザベート美化プロジェクト」
のお陰だったとは、全く知りませんでした。

さすが、ハプスブルグ家の人は、ただ者ではありません。
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百人の哲学者 読す

2012年03月04日 | 読後記
百人の哲学者 百の哲学
    ジャン・クレ・マルタン著
    杉村昌昭・信友建志 監訳   河出書房新社刊

西洋の歴史を彩る百人の哲学者を選び出し、
その哲学者を特徴づける主要概念を取り上げて、
独自の解説を施したものでした。
が、ただの解説ではなく、それぞれの哲学者の生と思考を、
あまりに著者独自の視点で論じているため、
よく分かりませんでした。

私のレベルでは、理解できません。
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