木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

終の住処(Dek-21)  習作す

2011年11月27日 | 作事記
終の住処(DEK-21) を習作しました。

このところずっと韓流歴史ドラマにはまっていて気がついたのですが、
日本と韓国は、国は隣同士なのに家の作りが全く違いますね。
調べてみると、韓国の古民家は「韓屋」と呼ばれ、間取りに一定の特徴があるようです。
日本の古民家は、田の字型間取りと呼ばれ、障子と襖による解放的な空間となっており、
吉田兼好が、徒然草で「家に作りようは、夏をむねとすべし。」と言っているように
もっぱら夏の住み易さだけを意識して作られているようですが、
韓国の古民家は、オンドル房と大庁(テチョン)と呼ばれる板の間が組み合わされており、
夏は板の間の大庁、冬は床暖房のオンドル房と、夏冬どちらも快適に暮らせる住まいとなっているようです。
かなり合理的だと感心しました。

今回の習作は、韓流間取りを意識してみました。



間取り図で「T」を表示したテラス室が、韓屋の大庁にあたるつもりです。
しばらくは、このテーマで習作してみたいと思います。
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江戸東京博物館 訪問す

2011年11月23日 | 日日録
江戸東京博物館で「ヴェネツィア展」を見てきました。

この建物は、日本のメタボリスト菊竹清訓氏の設計です。
展示室が丸ごと空中に浮かんでいます。



まず1階の展示室で「ヴェネツィア展」を見ました。
展示スペースに展示物があまりに雑然と詰め込まれていて、ドン・キホーテの店内かと見まごう状態です。
ということで、展示はいまいちで落胆しました。
その後、空中の常設展を見ましたが、こちらは充実していました。
現在の日本の文化の底流は江戸で形成されたことがよく分かりました。

帰りに展示室の下のピロッティ「江戸東京ひろば」に行ってみましたが、
全く閑散としており、とても「ひろば」と呼べない状態でした。



理念が先行しすぎて、誰もついて来ない建物となってしまったように思われます。
でも、広場から東京スカイツリーが見えました。



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終の住処(Dek-19・Dek-20) 習作す

2011年11月20日 | 作事記
終の住処(Dek-19)を習作しました。



家の外殻をフレームにすると、
外側の柱が足となって家を支えているように見えるところが
変でいいかな。

終の住処(Dek-20)を習作しました。



作ってみましたが、余面白くありませんね。






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終の住処(Dek-18) 習作す

2011年11月18日 | 作事記
Dek-18を習作しました。
家型のヴァリエーションです。



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ジョルジョ・モランディ 読す

2011年11月17日 | 読後記
ジョルジョ・モランディ 人と芸術  岡田温司 平凡社新書

パリのポンピドーセンターの書籍コーナーで、面白い本はないかと物色していた時、
平積みにされた本の中に、不思議な雰囲気を醸し出している静物画の本があり、
何気なく購入したのがモランディでした。



日本では、知る人もいない画家だと思っていましたが、
平凡社新書の中にモランディの名を発見した時は、ちょっと驚きました。
本を読んでさらに驚きました。ピカソやデュシャンと並び立てる画家だったのですね。
どうしてモランディだけが日本では知られていないのでしょうか。
不思議です。日本が極東の田舎国家であるということかもしれません。

この本の中では、
モランディの静物画が建築的だといわれているとか、
アルド・ロッシの建築に近似しているとかいう指摘が、私にとって最も新鮮でした。
言われてみると確かにそうです。
さらに、私には、禅画の様にも思えますがいかがでしょうか?
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終の住処(Dek-17)  習作す

2011年11月15日 | 作事記
終の住処(Dek-17)を習作しました。
このところ家型を続けていますが、
今回は、家型の幅が変化するパターンです。
幅の狭いところが寝室、幅の広いところが居間・食堂です。



平面は上手く納まったと思いましたが、
形がいまいちでつまらないものとなってしまいました。
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池の平湿原 描く

2011年11月14日 | 書画記
夏に家族で行った池の平湿原の絵がやっとできました。
夏を咲き誇るヤナギランごしに広がる湿原を臨んだ景です。



キャンバスはM8サイズを使いました。
キャンバスの形は、世界を切り取る窓のかたちなので、
Fサイズ以外を試みています。
一時期、正方形のSサイズも描いてみましたが、
正方形の風景は、ものすごく難しいです。
クリムトの風景画が正方形なので私も試みてみましたが無理でした。
それで、今はMサイズに挑戦しています。

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蜜柑と甘柿 処分す

2011年11月13日 | 日日録
皮肉にもたわわに実った蜜柑と甘柿を処分しました。

蜜柑です。

甘柿です。


ここは、ホットスポットで有名な柏市なので、
結局、食べずに処分することにしました。
・・・・・私は、蜜柑2個は既に食べてしまいました。

たった一本の木でも無性に残念なのに、
農業を生業としている人の心情はいかばかりかと思います。


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建築学校で学んだ101のこと 読す

2011年11月12日 | 読後記
建築学校で学んだ101のこと  マチュー・フレデリック

英語版なので少しずつ訳しながら読んだので、
小さな本なのに1年もかかってしまいました。
建築家としてのものの見方や考え方を示した本です。
日本にはこうした書物はありません。
日本では、建設技術者という職業はありますが、
建築家という職業はないので、こうした書物も存在しないのだと思います。

101の一部を紹介すると
13 プランニングとは、機能的な要求に適合するために空間を組織化することです。
51 美は、要素そのものよりも構成要素間の調和的な関係によって生み出されるものです。
72 模型でデザインしなさい。
84 建築とは、原理に関する知的訓練です。また、建築とは物語に関する知的訓練です。
88 空間が、幾何学によって分節化されたとき、調和した全体が現れます。
101 建築家は、遅咲きの花です。

建築の根本は、やはり幾何学だと思いました。良い本でした

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終の住処(Dek-16)  習作す

2011年11月08日 | 作事記
Dek-16 を習作しました。

純粋な家型を直角三角形に切り取ります。
直角二等辺三角形を使う方もありますが、
これだと45度と90度の組み合わせとなり切り口が甘くなります。
直角三角形の30度と60度と90度の組み合わせの方が
鋭角的で切り口が鮮明になっていいと思います。



家型の外皮は固く閉ざされていますが、
直角三角形に切り取られた面だけが、
開放的なガラス面となって現れます。

開放的な切り口が、案外面白いと思います。
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