キネマ旬報シアターにまた行きました。
「セザンヌと過ごした時間」です。
画家「ポール・セザンヌ」と小説家「エミール・ゾラ」の
友情と確執の物語です。
セザンヌがこれほど攻撃的な変人だったとは思っていなかったので
そこが新鮮な発見でした。
かつて一度だけセザンヌの絵の模写を試みたことがあります。
セザンヌの絵は、近くでみても遠くで見ても絵の具の塊にか見えませんが、
模写してみて、初めて実に忠実に風景が描かれていることがわかりました。
この色面は木だ。この色面は道だ。この色面は崖だ。となぜか分かってくるのです。
この絵は、網膜上で現実を再現するのではなく心の中で再現するのです。
この仕組みが、マティスやピカソへと繋がる道を作ったのだと思います。
エクス・アン・プロヴァンスは一度行ってみたい所の一つです。
サント・ヴィクトワール山もこの目で見てみたい。