木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

藤原氏千年 読す

2012年07月27日 | 読後記
藤原氏千年   朧谷 寿著  講談社刊

「この世をば我が世とぞ思う望月の 欠けたることのもなしと思えば」
と詠った藤原道長を頂点とする藤原一族の栄枯盛衰を語っています。

藤原氏が千年の命脈を保ったのは、
天皇を頂点とする支配機構(左大臣、右大臣、大納言、中納言、参議)が
日本の深層構造を形成したお陰だと理解しました。
形式化した官職を独占し続けたのが藤原一族だったという訳です。
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ヘメロカリス 咲き誇る

2012年07月17日 | 園林記
昨年植えたヘメロカリスが咲き誇っています。
植えた時は、花が2つ咲いたきりで終わってしまいましたが、
2年目の今年は咲き誇っています。



宿根草は2年目からですね。

今年植えた薔薇のラ・フランスも好調です。



ところが、昨年植えたセージは全滅です。
セージは、軽井沢の極寒の冬には耐えられないようです。
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遊路 準備す

2012年07月16日 | 園林記
昨年植えた宿根草が予想以上に成長したので、今年から庭作りに精を出そうと思っています。

この三連休を費やして、敷地を一周できる「遊路」の準備をしました。
今回は、玉切りした丸太を「遊路」に配置し、防腐剤を塗るまでを行いました。





今度行ったら、この丸太を半埋め込みにして「遊路」に仕立てます。

遊路ができたら遊路の廻りに宿根草を植えるつもりです。
いきなりはできないので、2~3年かけて庭作りを楽しもうと思っています。

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ルネサンス 読す

2012年07月12日 | 読後記
ルネサンス  歴史と芸術の物語
       池上英洋著      光文社刊

前・ルネサンスからルネサンスへと移行する過程で、聖フランチェスコによる
人間的イエスへの転換が大きな役割を果たしているという新たな視点を得ました。
聖フランチェスコはあくまで中世的な現象だと思っていました。
そういえば、聖フランチェスコ大聖堂の壁面を埋め尽くしている壁画は
ジョットのものです。
当時としては先鋭的な絵画だったと初めて認識しました。

また、フィレツェやアッシジに行ってみたくなりました。
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水引草 購入す

2012年07月09日 | 日日録
庭に立原道造ゆかりの植物(ユウスゲとミズヒキソウ)を植えようと思い立ちました。
ユウスゲは、既に鳥井原の美鈴園で購入し庭に植えました。
今回は、ミズヒキソウをネットで購入しました。
ただのミズヒキソウでは、園芸的価値が低いと思い、斑入りのミズヒキソウにしました。



何故これらが、立原道造ゆかりの草たちかというと・・・

詩集「萱草(わすれぐさ)に寄す」のワスレグサとは、ユウスゲのことです。

また、そのなかで

夢はいつもかへって行った 山の麓のさびしい村に
水引草に風がたち
草ひばりのうたいやまない
しづまりかえった午さがりの林道を

と詠われたのがミズヒキソウという訳です。

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サンパチェンス 植える

2012年07月08日 | 日日録
ケーヨーD2で安売りしていたのを購入し
自宅の小庭にサンパチェンスを植えました。
初めて聞く名前です。

インパチェンスは、別名アフリカホウセンカと呼ばれ、ホウセンカの種は一寸触るだけではじけ飛ぶため
「我慢できない」という意味で「イン・パチェンス」ということらしいのですが、
サンパチェンスは、太陽(sun) + 忍耐(パチェンス)なので、
夏の過酷な日差しに耐えて良く育つというのが名前の由来のようです。



さらに環境浄化植物ということで、二酸化窒素やホルムアルデヒドを吸収する上、
地表面の温度を低下させる打ち水効果も期待できる優れもののようです。

ついでに、ホットスポット柏名物の放射性セシウムも吸収してくれるといいのですが
これは期待しすぎでしょう。
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白雲木 購入する

2012年07月07日 | 日日録
宮沢賢治ゆかりの白雲木を購入しました。

白い花が枝に鈴なりに咲いている姿が、空にたなびく白雲に例えられ
この名で呼ばれているそうです。
購入した樹木は、樹高50センチ程度ですが、
かなりの高木に育つそうです。



賢治の歌

あさひふる はくうんぼくの花に来て 黒きすがるら しべを噛みあり

                すがる:ジバチ(=クロスズメバチ)

白と黒のコントラストが目に浮かぶ映像的な歌ですね。

こんどの三連休は軽井沢にいくので、早速、植えようと思います。
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ブルーノ・タウト 読す

2012年07月03日 | 読後記
ブルーノ・タウト 日本美を再発見した建築家
         田中辰明著    中央公論新社刊

「皇室芸術はお茶の流れを取り入れて、桂離宮に到達し、将軍芸術は秀吉の豪華絢爛を経て、
日光東照宮に辿り着く、これはキッチュ(いかもの)である。」として
日本美を定義した建築家としてしか知りませんでしたが、
ドイツでは、「全ての建築に色彩を」として、扉や窓、さらに外壁に豊かな彩色を施した、
表現主義の建築家でした。作品を見てびっくりです。
日本での唯一の実作「日向別邸」は写真で見たことがありましたが、
ベルリン近郊のタウトの設計した集合住宅を初めてみました。
確かにモダニズムです。
ドイツのタウトの顕彰碑に書かれた
「ARCHITECTUR IST DIE KUNST DER PROPOTION」を
「建築とは調和の芸術である」としていますが、
私見では「建築とは比の芸術である」とした方がいいと思います
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エゾハルゼミ 出現す

2012年07月01日 | 日日録
どんな蝉が鳴いているのかと思っていましたが、
ついにエゾハルゼミの姿を確認しました。
これです



小型のミンミンゼミみたいな綺麗な姿です。

ところが、鳴き声がひどい!
「ミンミン」とか「カナカナ」とかの叙情性が全くありません。
しかも、一斉に鳴くので完全な騒音です。
発生する期間が比較的短いのが唯一の救いです。

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