利休の「わび」とはなにか 神津朝夫著 角川学芸出版刊
利休の茶のバイブルとされている「南方録」にはかなり捏造が含まれている
ことが丹念に述べられていますが、運び点前の重要性についての記述は
目から鱗でした。
運び点前は、台子点前の対極にあるわび茶の基本点前です。
台子点前が茶入・茶碗をはじめとする茶道具を台子や床にあらかじめ飾っておき、
その道具を使って茶を立てる点前であるのに対して、
運び点前はそうした茶道具を飾らず、
それらを持ち出すところから点前をはじめます。
すなわち、茶を点てることを主として、その為の手段にすぎない道具を従とする点前です。
運び点前は、無から初めて無に帰るということですね。
茶を立てる点前ばかり稽古して、運び点前は軽視していました・・・反省です!
利休は、藤原家隆の歌を常に口ずさんでいたそうです。
花をのみ待つらんひとに山里の雪間の草の春を見せばや
利休の茶のバイブルとされている「南方録」にはかなり捏造が含まれている
ことが丹念に述べられていますが、運び点前の重要性についての記述は
目から鱗でした。
運び点前は、台子点前の対極にあるわび茶の基本点前です。
台子点前が茶入・茶碗をはじめとする茶道具を台子や床にあらかじめ飾っておき、
その道具を使って茶を立てる点前であるのに対して、
運び点前はそうした茶道具を飾らず、
それらを持ち出すところから点前をはじめます。
すなわち、茶を点てることを主として、その為の手段にすぎない道具を従とする点前です。
運び点前は、無から初めて無に帰るということですね。
茶を立てる点前ばかり稽古して、運び点前は軽視していました・・・反省です!
利休は、藤原家隆の歌を常に口ずさんでいたそうです。
花をのみ待つらんひとに山里の雪間の草の春を見せばや
書の見方 日本の美と心を読む 名児揶 明著 角川学芸出版刊
奈良時代の三筆は、空海、橘逸勢、嵯峨天皇
平安時代の三跡は、小野道風、藤原佐理、藤原行成
室町時代の墨跡は、虚堂智愚、無準師範、圜悟克勤
桃山時代の三筆は、本阿弥光悦、近衛信尹、松花堂昭乗
です。
仮名の最高峰は、「高野切れ」第一種です。
その造形美はゆるぎない精神性に裏付けられた古典屈指の仮名美です。
私が今稽古している仮名もこれです。
が、この本を一読して、「定家様」に興味を持ちました。
本の中でも定家様に惹かれるのは、その独自の造形美もありますが、
その親しみやすさ、わかりやすさ、スタイルの判別しやすさにあると
指摘されています。
定家様の特徴は、線の細太の差が大きいこと、字形の横画がいつも平行で
普通の字に見える右肩上がりがないこと、
仮名はあまり連綿がないことなどです。
是だけでは稽古できないので、
アマゾンでテキストを探しましたが見つかりません。
どうしたらいいのでしょう?
奈良時代の三筆は、空海、橘逸勢、嵯峨天皇
平安時代の三跡は、小野道風、藤原佐理、藤原行成
室町時代の墨跡は、虚堂智愚、無準師範、圜悟克勤
桃山時代の三筆は、本阿弥光悦、近衛信尹、松花堂昭乗
です。
仮名の最高峰は、「高野切れ」第一種です。
その造形美はゆるぎない精神性に裏付けられた古典屈指の仮名美です。
私が今稽古している仮名もこれです。
が、この本を一読して、「定家様」に興味を持ちました。
本の中でも定家様に惹かれるのは、その独自の造形美もありますが、
その親しみやすさ、わかりやすさ、スタイルの判別しやすさにあると
指摘されています。
定家様の特徴は、線の細太の差が大きいこと、字形の横画がいつも平行で
普通の字に見える右肩上がりがないこと、
仮名はあまり連綿がないことなどです。
是だけでは稽古できないので、
アマゾンでテキストを探しましたが見つかりません。
どうしたらいいのでしょう?