パラーディオのローマ 読す

パラーディオのローマ　古代遺跡・教会案内
　　　　　　　　　アンドレア・パラーディオ著　桑木野幸司訳　白水社

１６世紀の建築家　パラーディオが著したローマの観光案内です。

第一部は、道路、橋に始まり、公衆浴場、円形闘技場、凱旋門などの
古代遺跡が次々に案内されていますが、建物の案内に留まらず、
歴史的由来や当時の生活にも詳細に言及しています。
最後に、
ローマについて、「過去に７度敵の手に陥落し蛮族に蹂躙されたが、
ローマの栄光と威厳は失われていない。」と締めくくっています。

第二部は、教会の案内ですが、建物の紹介に留まらず
聖遺物を始めとした由来にも詳しく言及しています。
古代ローマに対する知識の深さに驚くと同時に、
西洋文明の核には、古代ローマ文明が厳然として存在していることを実感しました。

さらに驚くべきは、
言及された建物の多くが、現在も存在していることです。
イタリア旅行をした時に、ローマの「パンテオン」を見たことがありますが、
その壮大さとドームの頂部から降り注ぐ光に感動した記憶があります。

一言主神社 初詣す

常総市の一言主神社に初詣しました。
まだかなりの人出でした。
この神社は１２００年の歴史を誇る由緒正しい神社で、
我が家は、大抵ここです。





お参りして、破魔矢とお守りを買って、おみくじを引くという
一連の行為を無事すませて、新たな一年が始まりました。

サルトルとボーヴォワール 鑑賞す

渋谷の映画館ユーロスペースで「サルトルとボーヴォワール」を見てきました。
渋谷に行ったのは本当に何年ぶりなのかも分からないくらい久しぶりですが、
１０９前の通りは相も変わらず大変な混雑です。



今の若い人は名前すら知らないだろうなと思っていましたが
案の定、観客はほとんど私たち夫婦と同世代の初老のおじさんとおばさんでした。
私たちの世代にとってこの二人は青春の一部です。



当時は、サルトルの「人間は、自由の刑に処せられている。」という言い回しにゾクゾクしたものです。
映画では、ボーヴォワールはいいけれど、サルトルは余り似ていないし一寸パワー不足の気がしました。
これをきっかけに、サルトルの劇作「蠅」とか「出口なし」とかを読み返してみようかとも思いましたが、
この歳になっては、実存の重苦しさに耐えがたい気もするのでやめます。

せっかく来たので、実存は忘れて明治神宮に初詣でして帰って来ました。



夕方でもかなりの人出でした。

石の教会 訪問す

年末に、石の教会、又は内村鑑三記念堂を訪問しました。
前から訪れてみたいと思っていた施設です。

モスラの幼虫の様な異形の建物でした。



アメリカの建築家　ケンドリック・ケロッグ　の設計です。
自然素材を中心に構築するのでオーガニック建築家と呼ばれているそうで、
この建物も石とガラスが交互にアーチをなしています。



外見は異形ですが、
内部空間は、静寂感のあるとてもいい空間でした。

ホテルの施設の一部となっており、結婚式場としても活躍しているようですが、
私も結婚式をしたくなるほどです。

誰もいない 軽井沢

暮れに、軽井沢の別邸「木偶房」に行ってきました。
秋にしっかり水抜きして、壊れそうな水栓もはずし完璧のつもりでしたが、
台所と洗面所のお湯が出ません。
器具や配管に破裂はありませんでしたが、
うわさに聞いていた極寒の軽井沢は想像以上の寒さです。
結局、設備屋さんに来てもらい、床下の配管の接続部をヒーターであぶって
ようやくお湯を確保できました。
さて、冬の軽井沢では、ショッピングプラザ以外には誰もいません。
あの有名な雲場池にも誰もいません。



だだ、行き場のない水鳥がかすかな日向で暖を取っているのみです。



夏におお賑わいのハルニレテラスも人数が疎らです。



丸山珈琲を飲んで帰ってきました。