木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

桜2題 完成す

2015年09月30日 | 書画記
今年の4月に下書きした桜2題を完成させました。
なんでこんなにかかったかというと、実は書道にのめり込んでいました。
ようやく筆が手に馴染んできて書道熱が少し冷めたので、
油絵に戻ってきたというわけです。
長谷寺の「初瀬桜」です。

実相院の「床桜」です。

桜はできましたが、もう秋です。
そういえば、
最近読んだ「蜻蛉日記」で作者の道綱の母も
長谷寺参りをしていました。
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萩に蝶 来る

2015年09月29日 | 日日録
庭の萩が咲き出したら秋の蝶がやって来ました。
キチョウです。

萩の蜜を吸いながら、ひらひら舞っています。
昨年植えた段菊が咲き出しました。
青紫色の段菊と

桃色の段菊です。

キクと呼ばれていますが、実はシソの仲間です。
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平常心是道 拝見す

2015年09月26日 | 茶湯記
8月は茶の稽古も夏休みだったので1ヶ月ぶりのお稽古です。
「平常心是道」

宋の趙州和尚とその師南泉禅師の問答です。
趙州問う「如何なるか是道」
南泉曰く「平常心是道」
江岑棚に天目茶碗がのっているので何故かなと思ったら
9月13日は表千家七代如心斎の「天然忌」なので
お稽古でも供茶(くちゃ)を行うとのことでした。

「お茶湯」を供えました。
天目茶碗に湯を入れお茶を落とすのみで茶筅で攪拌せずにお供えします。
茶花も天然忌は「芙蓉」と決まっているそうです、
ちなみに利休忌は「菜の花」です。
7代如心斎という人は、表千家「中興の祖」と呼ばれていて、
江戸時代に「家元制度」や「七事式」を発明し
茶道を飛躍的に発展させた人のようです。
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鍋島焼 香合

2015年09月23日 | 茶湯記
香合を入手しました。
伊万里鍋島焼 大秀窯 の色絵です。



描かれているのは、綿花です。
葵かと思っていたら綿花でした。
綿花もアオイ科ですから似てる訳です。

香合は、
風炉には木地、塗物を用い香木を入れ、
炉には陶磁器を用い練香を入れ、
床の間に紙釜敷に載せて飾る。
ということは、あと
塗物の香合と紙釜敷を入手しなければなりませんね!
蓋置と香合の種類の豊富さには圧倒されますが、
これは、江戸後期(文化文政時代)の町人文化全盛時代に
爆発的に進化した名残のようです。
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常総市 水没す その後

2015年09月22日 | 日日録
水没した常総市もやっと水が引きました。



実家も床上浸水したため床を上げて消石灰で消毒しました。

家財道具に全て水がついたので大変!
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次男 結婚す

2015年09月21日 | 日日録
次男の結婚式がありました。
会場は、自由学園 明日館 です。
いい結婚式でした。
この内部空間を見学した時は、会場には狭すぎるように感じていましたが、
さにあらず。
披露宴前は・・・

披露宴がはじまると・・・

フランクロイドライトは、この空間は天井が高すぎると
吊り下げ式の照明を追加したそうですが正解です。
これが真のヒューマンスケールなのだと実感しました。
この空間のお陰で不思議な親密感に溢れ、心のかよった結婚式を体験できました。

食事は、和洋折衷のクリエイティブなコースでとても美味しかった。
幸せそうな息子夫婦を見て,私も幸せです。
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扇面棗 頂く

2015年09月20日 | 茶湯記
還暦の祝いにと妹夫婦から扇面棗を頂きました。

青い扇面は流水です。

金銀の扇面は、めでたく松竹梅です。

お祝いのこころを頂きました。

今年の夏は東日本豪雨による水害等様々なことが起きて
木偶房で過ごす機会を失ってしまいましたが、
来年の夏はこの棗で薄茶の会でも企画しようかなと思います。
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紫式部日記 読す

2015年09月17日 | 読後記
紫式部日記           山本淳子現代語訳  角川学芸出版刊

日記は、中宮彰子の出産から始まります。
定子から彰子に後宮の権力が移行しようとしている時期に重なります。
ファッションについての詳細な記述にみられるように、
客観的なスタンスで書かれています。それにしても、
彰子のサロンは才芸女房の宝庫です。紫式部に和泉式部、
伊勢大輔に赤染衛門と、この時代を画する女性を全て集めた感があります。
こうしたルネサンス期のウルビーノ宮廷を彷彿とさせる文化サロンが
西洋よりも400年前に日本に存在したというのはまさに驚異です。
同僚の和泉式部についても語っています。
「ちょっと感心できない点があるのですが、
それでも日常で手紙を走り書きする即興の中に文才がある人で、
何気ない言葉も香気を放つのがみえるようです。歌は本当に見事です。」
源氏物語の作者として「好き者」と言われて怒っているところが面白いです。
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国政調査 回答す

2015年09月16日 | 日日録
インターネット回答の国勢調査の利用案内が届きました。

封を開けてみると操作ガイドが出てきました。

ガイドの指示に従って入力すること5分くらいで完了です。
これはいいです。
21世紀の国勢調査はこれですね!
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和泉式部日記 読す

2015年09月13日 | 読後記
和泉式部日記     近藤みゆき現代語訳     KADOKAWA刊

和泉式部には、二人の夫(橘道貞、藤原保昌)と
二人の愛人(為尊親王、敦道親王)がいましたが、
この日記は3人目の敦道親王との愛の日記です。
和泉式部は敦道親王が死んだ後、藤原道長の誘いで、中宮彰子に出仕します。
一条天皇の時代は、古代日本文化が頂点に辿り着いた時期で、
赤染衛門、伊勢大輔、紫式部、清少納言と才媛に事欠きません。
「蜻蛉日記」の藤原道綱母もそうでしたが、
和泉式部も自立した精神の持ち主ですね。
自分の目で見て、自分の心で感じ、自分の頭で考える。
歌を送れば、返歌の切り口の面白いこと・・・こちらの脳髄に快感物質が放出されます。
敦道親王もそこのところで和泉式部にのめり込んでしまったのでしょうね。
日本の紀元千年はまさに女性の時代ですが、紀元二千年の今もまさに女性の時代です。
女性万歳です! 次は紫式部日記に挑戦します。
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