木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

福徳神社 参拝す

2015年01月31日 | 日日録
日本橋三越に行ったついでにコレド室町を散策したら、
前に来た時には工事中だった福徳神社が完成していました。

鳥居の前で、記念撮影しています。

江戸時代の「豊年萬作之圖」を見ると、
この周辺はかつて田園地帯だったようです。

参拝者が後を絶ちません。
こういう再開発もアリですね。
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麗しき花実 読す

2015年01月29日 | 読後記
麗しき花実       乙川優三郎著    朝日新聞出版刊

鈴木基一が出てくるというので久しぶりに小説を読みました。
揺れ動く理野のこころを追って小説を読み進むことに
はじめは新鮮さを感じていましたが、何も起こらないことに段々飽いてしまい、
根岸紅を読み終えた時にはこの小説は一体何だったのだろうと感じていました。
ところが、追加収録された続編の「渓声」を読んで、
理野に娘がいたことが明らかになった所で、この小説に「救い」を感じました。
この続編がなかったら、読者は完結しない小説にただ
いらだつだけだったことでしょう。
これで納得できました。
江戸時代の人間が、はたして「作品と自分という近代特有の苦悩」
を感じたりしたのでしょうか? 
疑問の残るところです。
「追うものがある人は八十でもあと十年の夢を見るものよ。」
という胡蝶のことばが一番心に残りました。
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琳派名品展 鑑賞す

2015年01月28日 | 書画記
日本橋三越で開催されている
「琳派名品展」知られざる名作初公開
を見てきました。

箱根の岡田美術館は,前回の歌麿といい、今回の琳派といい
そうとうお宝を秘蔵しているようです。
日本人は、西洋なら印象派、東洋なら琳派と言われるだけあって結構な人混みです。

光悦、宗達、光琳、抱一、基一とコレクションを堪能させてもらいました。
私の一押し作家 「鈴木其一」 が2点あったので満たされました。

ショップには、いろいろな関連グッズが並べられていましたが、
画集だけ買って帰ってきました。
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池坊会館 訪問す

2015年01月27日 | 日日録
池坊会館に行きました。
建物は、お茶の水と水道橋の中間あたりにあります。

入り口に受講生募集中の看板があります。

ホールに入ると脇の和室に花が生けられています。

すっとしていて美しいです。
縦方向に伸びたプロポーションでマニエリスム絵画のような印象を受けました。
そういえば、真・副・対という型でアンバランスなバランスを追求している点もマニエリスムです。
今日は花器の購入に付合ってきたのでした。
花器店の棚には、様々な形の花器がひしめき合っています。

ここからひとつの花器が選ばれました。
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小井戸 大文字屋

2015年01月26日 | 茶湯記
一井戸二楽三唐津と言われている井戸茶碗を入手しました。
小井戸茶碗 大文字屋写しです。

一行窯の安田道雄の作です。

これで、黒楽、赤楽、井戸が揃いました。
井戸茶碗は、元々高麗の飯茶碗だったようですが、
日本の茶人がその美を発見し日本からの特注品として作られたようです。
今なら、OEM(相手先ブランド名生産)で、
利休ブランドの茶碗を生産したといったところでしょう。
今度は萩が欲しくなってきました。
これじゃ、切りがない!
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水指 戴く

2015年01月25日 | 茶湯記
お茶の先生から水指を戴きました。

高取焼です。

なだれの先端にあたる部分が少しへこんでいます。
早速、和室の隅に設けた稽古場に備えました。
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唐物の文化史 読す

2015年01月21日 | 読後記
唐物の文化史  舶来品からみた日本   河添房江著   岩波書店刊

日本の文化史は、古代から現代に至るまで一貫して海外ブランドに翻弄された歴史です。
平安時代に遣唐使が廃止された時も、江戸時代に鎖国体制になった時も、
海外から文物や情報が流入し続けていたので、決して途絶えた訳ではないということです。
そうした中で、日本は独自の価値観を持ってガラパゴス的に進化し続けてきたようです。
そのことは、日本の茶道に典型的に現れています。
中国では香油入れに過ぎなかった小さな壷が、
「九十九茄子」「初花」などの日本的な銘を付けられてブランド化し、
室町時代に超高価な茶道具となりました。
曜変天目茶碗は、世界を見渡しても日本に三点しかなく日本では国宝になっていますが、
中国では全く残っていないどころか忌み嫌われていたようです。
窯の中で予測不能な変化によってできる曜変は、陰陽五行説では不吉な前兆とされるため、
窯を出ると不良品としてすぐに壊されるべきものでした。
茶道具は、日本人だけが発見した美をたたえているとも言えますが、
日本人以外には何の価値もない不良品に過ぎないということです。
本当は日本人って変なのかも?
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初釜(後座)す

2015年01月20日 | 茶湯記
銅鑼の知らせで、再び席入りします。

床は掛け軸から花入に変わっています。

濃茶点前画はじまります。

お稽古なので、濃い茶は2人で、次の薄茶は3人で順にお点前をします。
私は薄茶の2番目をつとめさせていただきました。
正午の茶事を一通り経験しましょうという趣旨でしたが、
全体の流れが何となく分かってよい経験になりました。
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初釜(初座)す

2015年01月19日 | 茶湯記
席入りが終わると炭点前となりました。

炭点前と香合を拝見します。
懐石となり飯と汁と向付が出されます。

飯は常に一口程度残し後で出される湯漬けのために
取っておくそうですが一粒残しで食べてしまいました。
次に懐石のメイン料理の煮物がでました。
煮物の後は焼き物ほか続々出されます。

これを取り回します。
八寸で交わされる「千鳥の盃」には驚きました。
亭主は酒豪でないと勤まりません。
「一味同心」というのは懐石の場面でもいきているんですね。
菓子ののち中立となります。
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初釜す

2015年01月18日 | 茶湯記
今日は、初釜のお稽古です。
正午の茶事を一通り経験するということで参加しました。
マンションの1階の住戸を改造したお茶席です。
バルコニーの部分に蹲がしつらえてあります。

躙口もあります。

床の墨跡を拝見すると


松無古今色(まつにここんいろなし)

「松の翠は四季を通じ、いつもみずみずしく茂っている」という意味です。
マンションを改造しているため畳が団地間サイズで小さく
かなり窮屈なことに気付きました。
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