木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

太陽のめざめ

2016年09月28日 | 日日録
日曜日にはるばるシネスイッチ銀座まで行って、
「太陽のめざめ」を鑑賞してきました。
日曜日の昼の映画館は案外閑散としています。

お目当ての「太陽のめざめ」は、昼に1回だけの上映です。

実は映画の内容はどうでも良く、カトリーヌ・ドヌーブを見に来ただけです。
なにせ映画のカトリーヌ・ドヌーブは、「しあわせの雨傘」以来6年ぶりの来日ですから。
これを見逃すとまた数年待たなければならなくなってしまいますし、
すでに73歳なのでもう映画に出演しなかもしれないのです。
勢いでパンフレットまで買ってしまいました。

席について周りを見回すと、なんとなんと観客は5人しかいません。
ときめいているのはわたしだけ・・・・・か?
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お能 老木の花 読す

2016年09月27日 | 読後記
お能 老木の花        白洲正子著     講談社刊

「もう書くのがいやになりましたから止します。」
・・・という筆の置き方がまず気に入りました。
「舞はひらべったく型をのべたものではなく、
すなわちひとつひとつ離れた別の型をならべるのではなく、
つぎからつぎへひとつの型の上につぎの型が重なり、
またその上へ重なることによって舞が成立するのであります。
お能はその舞の重なりあったものと見る事ができます。」
・・・こういうことは本当の能を知らなければ言えません。
なんと、この「お能」を刊行したのが32歳です。
さらに驚ろいたことにその時は、昭和18年です。
まさに太平洋戦争の真っ最中です。国中「お能」どころじゃありません。
この人は、さすがで不思議です。
梅若実と友枝喜久夫の実聞もいい話でした。
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鈴木其一

2016年09月26日 | 書画記
金曜日は20時まで開いているので会社帰りにサントリー美術館に立ち寄りました。
鈴木其一展です。

夜のせいか混んでません。お陰でゆったりと鑑賞できました。

これだけの其一が一同に会する機会は滅多にありませんから
貴重な展覧会です。
琳派の展覧会は多いのですが、其一はいつも最後の付け足し程度の扱いでした。
作を順に見ていくと
「たらし込み」の技法が徐々に「陰影」の技法に変わり
グラフィック表現が徐々にリアル表現に変貌している印象を受けました。 
筆遣いが細密な点も驚きです。
分厚いカタログも購入しました。嬉しい!

鈴木其一の出てくる小説を読んだ事を思い出しました。
乙川優三郎の「麗しき花実」です。
確か主人公の女蒔絵師の理野の恋人が鈴木其一でした。
時代小説はほとんど読まないのですが、この小説は面白かった記憶があります。
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赤楽 乙御前

2016年09月25日 | 茶湯記
赤楽茶碗 乙御前 の写しです。
元の乙御前は本阿弥光悦の作で、この乙御前は佐々木昭楽の作です。

乙御前は狂言に用いる面で、お多福 の顔です。

そんな雰囲気ありますよね。好みです。
光悦の茶碗は、高台がほとんどないのが特徴です。

この不思議に歪んだ球体を眺めていたら、セザンヌの言葉が浮かんできました。
「自然は、円筒形と球体と円錐体でとらえなさい。」
あれ!お茶碗も同じです!
円筒形の志野があります。

球体の備前があります。

円錐体の井戸があります。

形を煎じ詰めると洋の東西を問わずここか!
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2016 秋彼岸

2016年09月24日 | 日日録
シルバーウィークは秋の彼岸なので
「生きてる母は温泉に、死んだ父は墓参り」です。
うちの墓は、極めてシンプルです。

父は孫の設計した墓に眠っています。

通常は墓の両側に花入れが立っていてシンメトリーなのですが、
うちの墓の花入れは、アシンメトリーで片側のみです。
これは家族内でも議論が分かれたところですが、
できてみれば、これで良かった。

墓参りが済めば秋彼岸も終わりです。
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2016 長月の庭

2016年09月23日 | 園林記
長月の庭は、花が尽きた感じです。
ハギだけは花盛りですが、花が地味なので淋しいね。

ハギの脇にシュウメイギクも咲いています。

シュウメイギクは、軽井沢が向いているみたいです。
自宅の庭にも植えていますが、暑いせいか葉がやたらに大きくなった上に
日光で焼けてしまい、花咲く頃には無惨な姿になってしまいます。
それに比べるとこちらの方が風情があります。

来年は、秋に咲く花をもう少し植え込もうと思います。
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鎌倉道

2016年09月22日 | 日日録
信濃デッサン館から軽井沢に帰る途中に鎌倉道がありました。

鎌倉時代に北条氏が信濃守護職となり鎌倉文化をこの地に移し、
塩田平周辺が「信州の鎌倉」と呼ばれるようになりました。
この道が、信濃と鎌倉を結ぶ鎌倉街道です。

ここにある安曽神社の森は、鎌倉道の道標の役割も果たしていたようです。

現在の上田は「真田」一色でどこもかしこも六文銭ですが、
もっともっと古い歴史があるのですね。
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信濃デッサン館

2016年09月21日 | 日日録
別所温泉でお腹と体が満たされたので、「信濃デッサン館」に向かいます。



前には塩田平が広がります。

デッサン館に入ってみると、内部空間はいいです。
展示されている作品もいいです。特に松本俊介がいいです。
さらに「立原道造記念展示室」はなかなか充実しています。
根津にあった「立原道造記念館」は閉館してしまったため、
浦和の別所沼にある「風信子荘(ヒヤシンスハウス)」と
上田の信濃デッサン館の「立原道造記念展示室」だけが彼のかたみとなってしまいました。
道造ファンにとっては、淋しい限りです。
「道造のカタログとかないんですか?」と聞いてみたら
オーナーの窪島誠一郎の著作「詩人たちの絵」を紹介されました。

窪島誠一郎って水上勉の息子だったんですね。知らなかった!
お腹、体、心のすべてが満たされたので満足して軽井沢に帰ります。
ゲリラ豪雨に襲われながらも、はるばるやって来た甲斐がありました。
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別所温泉 あいそめの湯

2016年09月20日 | 日日録
松籟亭でお腹が満ちたので、
体を癒すために「あいそめの湯」に立寄りました。

湯源の由来を見ると、
あの「枕草紙」にも「湯は、別所温泉、有馬温泉、玉造温泉」とある
由緒ある温泉のようです。

確かに良く温まります。
湯も飲めるというので一口飲んでみましたが、
硫黄臭くて勘弁です。
お腹も、体も満ちたので、心を満たしに「信濃デッサン館」に向かいます。
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別所温泉 松籟亭

2016年09月19日 | 日日録
シルバーウィークは母と妹夫婦と共に別所温泉です。
生憎の雨で、御代田でゲリラ豪雨に遭遇してしまいましたが、
別所温泉の「松籟亭」に着く頃には小降りになりました。

別所温泉の脇を抜けた山に中腹にあるので、上田が一望できます。

この季節は、松茸です。

我々も一応、松茸料理を賞味してきました。
佐久の鯉、別所温泉の松茸、小布施の栗、東御の巨峰など
信州は各地にまだまだ名物があるようなので、
いろいろ探して味わい尽くしたいと志をたてました。
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