木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

僕はひとりで夜がひろがる 読す

2015年03月08日 | 読後記
立原道造詩集「僕はひとりで夜がひろがる」 魚喃キリコ画 PARCO出版刊

漫画家の魚喃キリコが挿絵を描いた立原道造の詩集です。
本人も道造ファンで「ミチゾー」「ミチゾー」と呼んでいるようです。
立原道造記念館が閉館してしまった今、上田の「立原道造記念展示室」と
浦和の「ヒヤシンスハウス」が残るのみとなってしまいました。
それでも必ず道造ファンが現れてくるのは「琳派」のようなもので、
いつかは「道造派」と呼ばれる一派を形成しているかも知れません。
そういう私も道造ファンで、
定年を機に「立原道造の会」に入会しようかと目論んでいます。
   だれも 見ていないのに 咲いている 花と花
   だれも きいていないのに 啼いている 鳥と鳥
   通りおくれた雲が 梢の 空たかく ながされて行く
   青い青いあそこには 風が さやさや すぎるのだろう
   草の葉には 草の葉のかげ うごかないそれの ふかみには
   てんとうむしが ねむっている
こういう本は何処で手に入るのでしょう? 
コミックコーナーの魚喃キリコの棚にも無いし、詩集コーナーにも無いし・・・
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 桜は本当に美しいのか 読す | トップ | 中野サンプラザ 見納めす »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読後記」カテゴリの最新記事