木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

坂東武士団と鎌倉 読す

2014年04月30日 | 読後記
坂東武士団と鎌倉          野口実著    戎光祥出版刊

坂東武士団は、みな在地領主と呼ばれる階層に属しています。
私営田領主が広大な土地を自分で直接経営する大土地所有者であるのに対し、
在地領主は基本的には農業経営から離れ農民から地代をとる本格的領主をいいます。
在地領主の上に豪族的領主が現れます。
これらは、国衙権力をパックにして、一族・子弟を国内各地に設定した郡・郷の在地領主となし、
その頂点に立った者です。
秀郷流藤原氏の流れをくむ小山氏や平忠常の嫡流である上総氏や千葉氏などはその典型的存在です。
下野では小山氏と足利氏、下総では千葉氏と藤原氏、相模では三浦氏・中村氏と大庭氏、
伊豆では工藤氏と伊東氏が対立しています。
これらの武士団の相互対立こそが、平氏政権から源氏政権への移行の起爆剤となりました。

いろいろ読んでみて東国の歴史が大体分かってきたので、
これからは東国の城趾めぐりでもしてみようかと思います。
第一弾は、あの上杉謙信と十度戦って守りきったという東国一の山城「佐野の唐沢山城」を目指します。
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ボーノ相模大野 見る

2014年04月29日 | 日日録
お昼を食べようとアート&クラフト市の会場を抜けて
ボーノ相模大野へ向かいます。

6階にレストラン街があるようなのでエレベーターで上がって行くと
「さがにわ」と名付けられた屋上庭園に出ました。

屋上庭園を囲んで和食、中華、イタリアンなど6つのレストランが並んでいます。
今日は「カプリチョーザ」にしました。

人気ナンバー1と札が立っていたので
「トマトとニンニクのスパゲッティー」を食べました。
スパゲッティはトマトによく当たり外れがあるのですが、今回は当たりでした。
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相模大野アートクラフト市 見る

2014年04月28日 | 日日録
用事があって相模大野に行ったら
駅のペデストリアンデッキが大変な人出です。
何かと思えば「相模大野アート&クラフト市」です。

アート作品や手作り作品を出店して販売できるようで、
春と秋の年2回開催されているそうです。

少し物色してみましたが、お気に入りとの出会いはありませんでした。
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風炉薄茶稽古場 作る

2014年04月27日 | 茶湯記
初風炉の季節となりました。
お茶の稽古も来月から風炉点前にかわるということで、
我が家の稽古場も風炉に変えました。

段ボールの箱を積み鍋の蓋をおいて風炉と釜に見立てました。
水指もないので土鍋を平水指に見立てました。
しばらくはこれで稽古します。
電気風炉と釜と水指が欲しい!
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自分でmakeover 1 浮塀(うきべい)作る

2014年04月26日 | 作事記
生け垣の消毒と剪定に疲れ果てたので伐採してしまおうということになり、
ジョイフル本田で木材とペンキ(水性キシラデコール)と木ビスを買って来て
塀を手作りしました。
手作りなので塀が少し歪んでいますが気にしません。

目の高さにあたる部分が目隠しとなり塀として機能しますが、足下が空いていて
浮いているように見えるので浮塀(うきべい)と名付けました。
足下に植えた花々が咲き乱れているので浮いていてもさほど気になりません。
かつて我が家の生け垣はこのように閉塞感に包まれていました。

環境保全のシンボルとして生け垣を推奨している町もあるようですがどうでしょうか?
庭側から見た浮塀の景色です。

チューリップが咲き乱れています。
陽当たりと風通しが良くなり快適です。
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表千家茶道十二ヶ月 読す

2014年04月23日 | 読後記
表千家 茶道十二ヶ月               千宗左著   NHK出版刊

季節の茶と題し、四月 春の茶 五月 初風炉 ・・・二月 節分 三月 利休忌と
一年を廻る仕立てとなっています。
これこそ茶道入門者には完璧な名著です。
当初、決定版「はじめての茶の湯」を見ながら稽古していましたが、
動作の連続性がよく理解できずDVDはないものかと思っていました。
「茶道十二ヶ月」があればDVDなしでもやれそうな気がします。
それくらい入門者の側に立った丁寧な説明になっているということです。
この本に出会ってよかった。
少し身についてくると、だんだん楽しくなってきました。
今日も稽古するぞ!
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続・桜 描く

2014年04月20日 | 書画記
桜をさらに2題描きました。

「小貝川・川畔」としました。
今年も福岡堰の桜が満開です。

「福岡堰・川畔」としました。
今年は例年になく、描きたい気持ちが高いのでこのペースでがんばろう!
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日本人の神と仏 読す

2014年04月19日 | 読後記
日本人の神と仏  日光山の信仰と歴史      菅原信海著   法蔵館刊

中世の神仏習合思想である本地垂迹説の歴史が語られています。
大日如来は密教の本尊で太陽を仏格化したものです。
天照大神は太陽を神格化したものですから同じ太陽でつながっています。
伊勢神道では、天照大神は胎蔵界の大日如来が本地で、
豊受大神は金剛界の大日如来が本地です。
天台宗と真言宗がそれぞれ神祇信仰と結びつき、山王神道と両部神道が生まれます。
これらの神道が吉田兼倶によってさらに理論化され、吉田神道(唯一神道)が生まれます。
日光では、山岳信仰から山王神道へ、さらに徳川家康を東照大権現として祀る為に、
山王一実神道が天海によって生み出され今日にいたっています。

明治維新によって、神仏習合思想が破棄されてしまいましたが、
無理矢理分けられてしまったせいで、
生まれた時は神社、死んだ時は寺社と曖昧に使い分けているだけですから、
習合したままで良かったようにも思います。
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西行 魂の旅路 読す

2014年04月14日 | 読後記
西行  魂の旅路             西澤美仁編   角川学芸出版刊

西行の歌60首について解説しています。
「心なき身にもあわれは知られけり 鴫立沢の秋の夕暮」
下句は、神の来臨を想起させる落雷のような轟音をたてる鴫の羽音を
「秋の夕暮」の「寂しさ」に取り合わせたものである。
私は、鴫が一羽立ちすくんでいる景色を想像していました。
こんなダイナミックな景色だったとは全く想像の外です。
「にはてるや凪ぎたる朝に見渡せば 漕ぎ行く跡の波だにもなし」
ララ・ファビアンの歌う「カルーソ」(ルチオ・ダルラ原作)に
舟跡(ふなあと)の白い波があるばかりだ  e la Bianca scia di un’elica
というくだりがありますが、西行の歌は舟跡もありません。
「捨て果てて身はなきものと思えども 雪の降る日は寒くこそあれ」
この歌に芭蕉が付け加えて
「花の降る日はうかれこそすれ」
と詠みました。
いいね!
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桜 描く

2014年04月13日 | 書画記
桜を2題描きました。

「蓼川・川畔」です。

「幾坂池・池畔」です。
トイレ美術館も展示替えです。

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