木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

雑華厳浄5 夏の夜は

2021年05月31日 | 書画記
春と秋を描いたので夏も描こうと
古今和歌集の夏歌を一通り見たのですが
夜鳴くホトトギスが主流で絵になりにくく
ホトトギスを描いたら図鑑になってしまいそう・・・
清少納言が枕草子で
「夏は夜。月のころはさらなり。」
と言っているのを思い出し、夏の月を探し出しました。
雑華厳浄5 夏の夜は です。

夏の夜は
まだよひながら
あけぬるを
雲のいづこに
月やどるらん
清原深養父(きよはらのふかやぶ)の歌です。

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雑華厳浄4 み山より

2021年05月30日 | 書画記
紅葉のモチーフを使ってもう一首描きました。
雑華厳浄4 み山より

歌は、古今和歌集より
み山より
落ちくる水の
色みてぞ
秋は限りと
思い知りぬる

現代の日本人の季節の楽しみといえば
春は桜、秋は紅葉
と取り憑かれた様に出かけてしまいますが
この心は、古今和歌集が源流なのかも?

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雑華厳浄3 木の間より

2021年05月29日 | 書画記
モチーフを桜から紅葉に変えて秋を描きます。
雑華厳浄3 木の間より です。

歌は、古今和歌集から
木の間より
もりくる月の
影見れば
心づくしの
秋は来にけり
です。
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雑華厳浄2 春雨の

2021年05月28日 | 書画記
前回と同じ桜のモチーフで描きました。
雑華厳浄2 春雨の です。
春雨があがって葉から雨滴が落ちている景色です。

歌は、古今和歌集から
春雨の
降るは涙か
桜花
散るを惜しまぬ
人しなければ
大伴黒主
です。
この歌は、能「熊野」で
熊野が村雨に散る桜を惜しんで
舞うシーンでも謡われています。
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雑華厳浄1 さくら花

2021年05月27日 | 書画記
早速、アクリル絵具で描き上げました。
雑華厳浄1 さくら花 です。

和歌は、古今和歌集から
さくら花
散りぬる風の
なごりには
水なき空に
浪ぞ立ちける
紀貫之の歌です。
文字は、藤原定家の影印を写して
定家様(ていかよう)
にしています。
茶室の中釘に掛けてみました。

小間なのでこの位で合ってるみたいです。



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ターナー アクリルガッシュ

2021年05月26日 | 書画記
ターナー アクリルガッシュ 24色を入手しました。

紙の色紙に替えてキャンバスの色紙を作るためです。
茶室がモダン和室設えのせいか
掛け軸をかけると何か違和感があるのです。
そこでキャンバスを掛けることを思いつきました。
油絵の具ではテカテカして茶室に合わないので
テカテカしないアクリル絵の具で描いてみようと思って
たどり着いたのが、ターナーアクリルガッシュです。
キャンバスは、F3を用います。
色紙は、縦273ミリ横242ミリ 
F3キャンバスは、縦273ミリ横220ミリ
で、ほぼ同じサイズになるからです。
キャンバスには中釘に直接かけられるように
裏側に掛け紐を取り付けておきます。

これで道具は揃いました。
後は描くだけ・・・

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茶花の入れ方

2021年05月25日 | 日日録
花所望での出来があまりに悪いので
花の入れ方を修行をしなくちゃ!
と思っていたら・・・
いい本を見つけました。

茶花レッスンがとても分かりやすいので
これを見ながら修行します。
裏千家教授の渡辺宗恵先生の著書です。
私は表千家を習っているのですが、
茶の作法や器の趣味は違っても
茶花の入れ方はきっと共通でしょうから・・・


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花所望

2021年05月24日 | 茶湯記
5月のお稽古で花所望を行いました。

花所望は、
花を入れる楽しみを正客に譲る作法です。
由緒ある花入を使用した時、
正客から見事な花を頂戴した時に
行います。
正客と亭主の役を交互に入れ替えて
お稽古しました。
後は、いつもの濃茶と薄茶のお稽古です。

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2021路辺ガーデン24 紫陽花

2021年05月23日 | 園林記
西日本の早すぎる梅雨入りに合わせるかのように
紫陽花が、咲き出しました。

色づくのが待ちきれず撮影してしまいましたが・・・
なんと美しい!
茶の湯ではよく
蕾のうちに花入れに活けますが
この紫陽花を見て
初めて腑に落ちました。
花になろうとしている時が一番美しいからですね。
・・・こんなこと考えるのも
   お茶を習い始めたおかげです。
   昔は考えたこともありません!
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装飾と罪悪

2021年05月22日 | 読後記
装飾と罪悪 〜建築・文化論集〜
アドルフ・ロース著 伊藤哲夫訳 中央公論美術出版刊

近代建築の原点に帰るべく読み返してみました。

建築かとは単に自分が生きる時代のために建築を設計するだけでなく、
後世の人々もその作品を享受するのだから、確固として
普遍の尺度というものが当然必要になる。
その尺度は、古典ギリシャ・ローマであることに間違いない。

近代人というものは、刺青などしていない顔の方がよほど
美しいと思うのであり、例えその刺青がミケランジェロ自身の
手になるものだとしても、これは変わることはない。

我々に時代には新しい形の装飾が生み出されないことこそ、
我々の時代が偉大なることの証なのではないか。
我々は装飾を克服したのであり、装飾がなくても
生きていけるようになったのである。

「装飾は罪である」とは一言も言っていませんでした。

アドルフ・ロースの
ミヒャエル広場に面して立つ建物(ロースハウス)がこれです。
ウィーンに行った時、見ました。
ジオメトリックで美しい!

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