木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

音楽と数学の交差 読す

2012年12月23日 | 読後記
音楽と数学の交差
             桜井進・坂口博樹著    大月書店刊


古代ギリシャ人は、音楽には三つの種類があると考えました。
それは、第一の「宇宙の音楽」(ムジカ・ムンダーナ)、
第二の「人間の音楽」(ムジカ・フマーナ)、
第3の「器具(声)の音楽」(ムジカ・インストゥルメンターリス)です。
第一の音楽は、「外なる宇宙」(マクロコスモス)と対応し、
第二の音楽は、「内なる宇宙」(ミクロコスモス)と対応します。
古代の新プラトン主義的宇宙観から説き起こし、
現代数学と現代音楽に至るまでの音楽と数学の交差の全史を語っています。
この分野に興味のある私にとってはとりわけ名著です。
私も将来、建築と数学の交差についてこのように論じてみたいと志しています。
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中央停車場(東京駅) 見る

2012年12月19日 | 作事記
大阪出張の帰りに少し時間が取れたので、復原なった東京駅を見てきました。
駅前には、見物客がいて盛んに写真をとっています。
全景を見ようと道を渡って振り返ると、あまりに横長でレンズに納まりきれません。



位置を移動して北口を眺めます。



北口のドームです。



この駅舎は、ジョサイア・コンドルに師事した辰野金吾によって設計されました。
日本初の建築家といわれる人です。
「辰野式フリークラシック様式」と呼ばれ、赤い煉瓦と白い花崗岩で構成されたイギリス風の立面です。
しばらく鑑賞して得たのは、
「明治の遺産としては貴重だと思いますが、建築作品としてはそれほど良い出来ではない。」という結論でした。





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基礎高1m のすすめ

2012年12月16日 | 作事記
昨日、床下点検で床下を見て思いました。
基礎の高さは、耐久性の観点から建築基準法では30㎝以上と規定されています。
我が家も庭に出て測ってみたら、33㎝ありました。
この高さで床下を覗くと



この高さだと、専門業者でないと、とても床下に潜って行けそうにありません。

日本の住居は、昔から2つの系統が併存しています。
竪穴式住居と高床式住居です。
竪穴式住居は庶民の住居形式で、民家に進化しました。
高床式住居は貴人の住居形式で、公家に進化しました。
高床式の方が高温多湿の日本の気候風土にあっていると思いますが、
地震に弱いという欠点があります。

そこで、基礎高1mのすすめです。
軽井沢の家は、そうしました。



もちろん基礎パッキン方式なので床下換気口による基礎の欠損はありませんし、
気積が大きいので、床下環境が安定します。
床下の移動が楽なのでメンテナンスも簡単です。

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床下点検 実施す

2012年12月15日 | 日日録
シロアリの床下定期点検です。
業者の人が完全武装で床下に潜り込みます。



さて結果は



シロアリは大丈夫でした。
が、
報告書には「建物の基礎に構造クラックが見られます。」ということで、
最近は、デジカメで撮影した写真をすぐテレビで見られるんですね。
見せてもらうとありました。床下換気口の所に「ひび」がありました。
これも東日本大震災の爪痕でしょうか。
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三ツ橋敬子のコンサートチケット 入手す

2012年12月08日 | 日日録
テレビ番組の情熱大陸「指揮者・三ツ橋敬子」を見て以来、
是非、生で演奏を聞いてみたいと念願していましたが、
ついにチケットを手に入れました。



「ボヘミアの森から」というテーマなので、
きっとドヴォルザークとスメタナでしょうが、e+チケットでは曲名が公表されていません。
ヴァイオリンの千住真理子が共演なので、
もしかしてドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲かしら?
チェロ協奏曲は良く演奏されますが、ヴァイオリン協奏曲は稀なのでまさか?とか
千住真理子は、何億円かするというあのストラディバリウスを弾くのかしら?とか
想像するのは楽しいものです。完全な「ミーハーおじさん」です。

それにしても、かつしかシンフォニーヒルズ・モーツァルトホールって全く知りませんでした。
京成線の「青砥」にあるようなので、「押上」の東京スカイツリーを見物してから演奏会に行こうかな。

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