木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

即身成仏義 読す

2013年09月28日 | 読後記
空海「即身成仏義(そくしんじょうぶつぎ)」
  「声字実相義(しょうじじっそうぎ)」
  「吽字義(うんじぎ)」           空海著
                     加藤精一編    角川学芸出版刊

「即身成仏義」
曼荼羅上の全ての存在は大日と同体です。大日如来と衆生も一体です。
ひとつの灯明に無数の穴があいたおおいをかぶせたように、
中の灯明の光が無数の光に見える様なもので、
無数の光の一点は中の灯明の光と同一のものです。
我即大日という大原則に衆生はただ気付いていないだけなのです。
大日と自分が一体であることを認知する事が即ち「即身成仏」です。

「声字実相義」
仏の教えは、言葉とか文字を用いて伝えるしか道がありません。
真実の言葉と真実の文字があってはじめて真実の教えを伝えることができるのです。
真言を桃のすることによって、我々は苦を離れて楽を得ることができるのです。

「吽字義」
「吽」の字は、大日如来をあらわす種字で、この世のものを全て含んでいます。

「即身成仏」というコンセプトは、コペルニクス的展開を思わせる革命的な思考ですね。
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ごんざ 休憩す

2013年09月27日 | 日日録
散策にも飽いたので「ごんざ」で休憩することにしました。
左右を反転させてた学と舎で「あそびや」と読ませてます。

外観は普通ですが、中に入ると中庭やギャラリーがあってなかなか凝っています。
寛ぎ感のある空間です。

アップルケーキと珈琲をいただきました。

珈琲は苦み優先で私の好みです。

お店が広いのに、厨房一人お店一人でやっているので、
注文してから珈琲が出るまで15分くらいかかりました。
せっかちな人では待ちきれませんね。
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道造の詩と像 発見す

2013年09月26日 | 日日録
追分公民館のコンクリート塀の端に案内が出ていました。

こんな案内では誰も気付きません。
印に従って塀をたどって行くと・・・ありました。
立原道造のレリーフです。

私は、立原道造ファンなのでとても嬉しい大発見です。

それにしてもこの軽い扱いはどうでしょう。
もっともっと立原道造をクローズアップすべきだと思います。

立原道造は、信濃追分を愛してよく油屋に宿泊していたのですから、
「立原道造記念館」を構想してもいいのではないでしょうか?
私のような熟年世代には、相当数の道造ファンが埋蔵されていますので
町おこしの素材としても超有力候補だと思います。
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追分宿 散策す

2013年09月25日 | 日日録
追分宿の入り口に櫓が建っています。

その向いに「つがるや」があります。

昔の追分宿の佇まいを残した建物のようです。
少し歩くと有名な「油屋」があります。

信濃追分文化磁場と称していくつかのギャラリーと
「猫街珈琲店」という名の喫茶店があります。
2階は宿泊室となっていて予約すれば泊まれるようです。
「油屋」の向かいは、純手打ち蕎麦「ささくら」です。

信濃追分で唯一繁盛しているお店のようです。
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三教指帰 読す

2013年09月24日 | 読後記
空海「三教指帰(さんごうしいき)」     空海著   
               加藤純隆・加藤精一訳     角川学芸出版刊


空海24歳の著作です。それだけでも空海の天才が思われます。
儒教を象徴する亀毛先生(きもうせんせい)と
道教を象徴する虚亡隠士(きょぶいんじ)と
仏教を象徴する仮名乞児(かめいこつじ)がそれぞれ自己の主張を述べますが、
最終的には、「儒教や道教は、仏教に比べると何と一面的で、うわべだけの教えなのでしょう。」
という結論に至ります。
儒教や道教は仏教の一部分だと言うのです。
儒童と迦葉の二人は仏弟子ですが、仏陀はこの二人を中国へ遣わしました。
しかし、人々がまだ深い真理を受け入れるだけの能力が育っていないのを見て、
儒童は孔子に生まれ変わり、迦葉は老子に生まれ変わって、儒教と道教を説いたという訳です。
後の「住十心論」の一部が既に完成しています。
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浅間神社 参拝す

2013年09月23日 | 日日録
また信濃追分に行きました。
前回は「堀辰雄文学記念館」目当てでしたが、今回は追分宿を少し散策してみます。
駐車場の向かいに浅間神社があります。

二拝二拍手一拝
説明看板を読むとかなり由緒正しい神社のようですが、
建物の姿を見るととてもそのようには見えません。
軽井沢町はもう少し修復すべきでしょう。

敷地内に芭蕉の句碑もたっています。

「吹飛ばす 石も浅間の 野分哉」
句碑に寄り添うように木が立っています。
見上げると梨の木です。梨が鈴なりに実っています。

めずらしい!
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秋名菊咲き 山栗落つ

2013年09月21日 | 園林記
昨年植えた秋明菊が咲きました。

が、背丈が50センチ位でイメージよりかなり小さい状態です。
来年まで待ちます。
先日通過した台風18号の為か山栗が相当散乱しています。

小さいながらもしっかり栗です。

山の豊穣を実感します。
縄文人はこの栗を栽培していたのでしょうか?
昨年拾って茹でて食べてみたのですがちっとも甘くありませんでした。
自然状態なのだから当然ですけど・・・
実は栽培品種の栗の木も2本植えています。
栗は3年で実がなると期待して植えましたが、花咲く気配もありません。
10年位かかりそうです。
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茗荷 成る

2013年09月20日 | 園林記
庭に植えた茗荷が徐々に成長繁茂してきました。

茗荷の蕾が出ています。

収穫しました。

まだまだあります。
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般若心経練習帳 購入す

2013年09月19日 | 日日録
「光明真言」に続いて「般若心経」を覚えようとしていますが、
記憶回路が老化していてなかなか覚えられず困っていました。
近所にあるスバル書店でこの本を見つけました。
読んでなぞって写経ができる! 般若心経練習帳 です。

中はこんな感じです。

これで覚えられるかも・・・・・?
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般若心経講義 読す

2013年09月18日 | 読後記
般若心経講義         高神覚昇著        角川学芸出版刊

これは名著です。般若心経の解説本としてベストだと思います。
この文庫本を座右の書とします。
仏教なのにマルクス主義に言及しているので不思議に思いましたが、
初版が昭和27年なので納得しました。当時は確かにマルクス主義に勢いがありました。
特に「顔面問答」に惹かれました。
口、鼻、目が眉毛に詰問します。
「なにゆえに君は僕らの上でえらそうにいばっているのか、
いったい君にどういう役目があるか」
詰問された眉毛の答えです。
「いかにも君らは重大な役目を持っている。食物を摂り、呼吸をし、
ものを看視していてくれる君たちのご苦労には、実に感謝している。
全くお恥ずかしい次第だが、何をしているのか自分ながらこれだといって答えられない。
日夜すまぬと思いつつ、一生懸命自分の場所を守っているだけだ。」
これが「生きる」ということだと思いました。
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