木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

自分でmake over 3 鞘堂 作る

2015年12月29日 | 作事記
冬がやってきたので、犬の為に新手の防寒対策を施しました。
北風が吹いてくると、背中を丸めて一日中この小屋に籠っています。

そこで、小屋を覆おう「鞘堂」を思いつき早速作りました。

中に犬小屋がすっぽり入ります。

中尊寺みたいでしょ!
床が冷たく滑りそうなので、絨毯も敷いてあげました。

出入口付きの蓋を閉めて出来上がりです。
70センチ×70センチ×90センチの白い直方体のスーパーモダンな犬小屋が完成しました。

犬は籠って出てきません。気に入ったのかな?
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瓢茶入

2015年12月28日 | 日日録
瓢茶入を入手しました。
道具の「白もの揃え」を目ざしているので、白い茶入が欲しかったのです。

なかなか「大人かわいい」姿です。当然ながら気に入っています。

仕服の銘は、分かりません。

作家は、石坂泰三 という方ですが、ネットで調べても分かりませんでした。
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おくのほそ道 読す

2015年12月22日 | 読後記
おくのほそ道      松尾芭蕉著  村田友宏訳   角川学芸出版刊

月日は百代の過客にして、行きかう人もまた旅人なり。
教科書で習って以来それっきりにしていましたが、初めて全文を読みました。
現代語訳を読んですぐ原文を読むということを繰り返すことで、
少し芭蕉の世界に入れた様な気がします。
膨大な古典の教養に裏打ちされた文章だったのですね。
荒海や 佐渡に横たふ 天の河  
たった十七文字のイマジネイティブさに改めて感動しました。
このところ日本の古典文学に目覚めて読みあさっています。
青春時代を西洋かぶれに過ごしてしまい、だいぶ遠回りをしましたが・・・
逆に、60年かかったので面白く感じるのかもしれません。
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惺斎好染付食籠

2015年12月21日 | 茶湯記
惺斎好染付食籠を入手しました。
京焼の桃山窯のものです。

モダンでシンプルな姿です。

蓋をあけると景色が見える仕掛けです。

惺斎好の茶道具は歴代中最多だそうです。
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12月 稽古す

2015年12月20日 | 茶湯記
12月2回目のお稽古です。
抱清棚で濃茶と薄茶のお稽古をしました。

抱清棚は、12月(師走)に用いる棚だそうで、
年末は忙しいので水屋棚を持ち出したというイメージです。
桐の抱清棚は、表千家十世の吸江斎好みです。
地板が無く、水指を水の「清」としてこれを両袖の板が抱くという型です。
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パリ3区の遺産相続人 鑑賞す

2015年12月19日 | 日日録
キネマ旬報シアターで、「パリ3区の遺産相続人」を夫婦でみてきました。
この映画館は2回目ですが、なにやら癖になりそうな気配です。



この映画で取上げられている「ヴィアジェ」という制度は不動産売買と運命がセットになった面白い制度ですね。
フランスに200年前から存在すると言いますから、さすがフランス人です。
映画が終わって周りを見回してみると、
なんと観客の大半が60歳代と思われる夫婦です。
夫婦50割引やシニア割引という制度のせいかも知れませんが、
私たちのような青春時代を映画一色で過ごして来た世代がこの映画館を支えているんですね。
次回は、「黄金のアデーレ 名画の帰還」を観ようと話しています。
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日本の家 読す

2015年12月12日 | 読後記
日本の家        中川武著      KADOKAWA刊

葦簀(よしず)  
「ヨシ」は、元来は「アシ」と呼ぶイネ科の多年草ですが、
「アシ」の音が「悪し」に通じるのを忌み、
「善し」に因んで「ヨシ」とよびならわすようになったらしい。
・・・なるほど。
畳(たたみ)
十六世紀末に近畿地方を中心に、一定の大きさ(6.3尺×3.15尺)の畳
(京間畳と呼ぶ)をもとに柱間寸法を決定する、畳割法が成立した。
・・・なるほど。
寓(ぐう)
押し出しは凛として、それでいて控えめといった住宅の表札にこそ、
「寓」の表示がふさわしいといえそうだ。
・・・なるほど。
なるほどの連続でした。
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万代屋釜

2015年12月09日 | 茶湯記
万代屋釜(もずやがま)を入手しました。



この釜は、利休が娘婿の万代屋宗安の送ったことから万代屋釜と呼ばれているそうです。
色々物色した中で、この釜の幾何学的で簡潔な姿が気に入りました。
作は、佐藤清光(1916~1996年)です。
山形出身の釜師で、清光堂工芸社の8代目として
湯釜専門工房としての礎を築いた方のようです。
現在は9代目の旺光が跡を継いでいるようです。
蓋の裏に経歴がついていました。

大切に使います。
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松風塵外心 拝見す

2015年12月06日 | 茶湯記
12月のお稽古です。
お軸は、「松風塵外心(しょうふうじんがいのこころ)」でした。

松風の清々しい音に心が洗われ世俗の汚れから遥か隔たった心境という意味で,
茶室で俗事を忘れ、釜の湯のたぎる音(松風)に耳を傾ける姿も同じということですね。
棚は、溜塗二重棚です。

この棚は,十世吸江斎好みです。丁度、幕末の頃の方です。
濃茶と薄茶を続けてするお点前をしました。
最近、お道具のフォーメーションという事に気付きました。
どのフォーメーションでも常に美しい配置です。
フォーメーションの変換過程も常に美しい。
びっくりポンです。
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更級日記 読す

2015年12月02日 | 読後記
更級日記    菅原孝標女著    原岡文子訳   KADOKAWA刊

超ネガティブ女です。
結婚しても、子供を3人産んでも心楽しむ事もなく、
最後は孤独な涙の日々です。
結婚した時は
いとよしなかりけるすずろ心にても、ことのほかにたがいぬる有様なりかし
幾千たび水の田芹を摘みしかは思いしことのつゆもかなわぬ
晩年には
月のいみじう明かきを、泣く泣くながめて
ひまもなき涙にくもる心にも明かしと見ゆる月の影かな
と歌をよんでいて、ネガティブ思考の権化のような女性です。
蜻蛉日記の夫藤原兼家も偉いと思いましたが、
更級日記の夫橘俊通も偉いです。
平安時代の夫達は、辛抱強くてたいしたものです。
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