木偶房 日日録

江上之清風 山間之明月

バラとカンパニュラ 咲く

2013年06月30日 | 園林記
久しぶりに軽井沢に行きました。
木偶房の庭もそろそろ花咲く季節です。
グルス・アン・テプリッツが咲きました。

この花は俯き加減に咲くのが特徴です。
このバラを愛したという宮沢賢治も俯きながら歩む写真が有名ですが、
この咲き方を愛したということでしょうか?

パスカリが咲きました。

このバラの色は実に清楚な白色です。

カンパニュラも咲きました。



花盛りの庭になるにはあと数年かかると思います。
それでも毎年少しづつ庭らしくなっていくのが楽しみになってきました。
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ララ・ファビアン 出会う

2013年06月27日 | 日日録
You Tubeで出会いました。
ララ・ファビアンの「カルーゾ」という曲です。魅せられました。
この曲は世界中の歌手が歌っています。
色々聞いてみましたがララ・ファビアンが一番です。
ララ・ファビアンの「カルーゾ」は、サビの部分の歌詞が他の歌手と少し違うことに気付きました。

Lucio Dalla(ルチオ・ダルラ)の原曲の歌詞は、
Te voglio bene assai  ma tanto tanto bene sai ですが
Lara Fabian (ララ・ファビア)は、
Te vojo bene assai  ma tanto ma tanto bene sai  と歌います。
他の歌手は マタント タント であっさり流しますが
ララ・ファビアンは マタント マタント と繰り返すので切なさがこみ上げてきます。
しまいには息継ぎの音まで歌に聞こえてきます。
全身で歌い上げる彼女の歌の世界が現出します。

この歌詞は、「おまえが好き とても とても好き」という意味です。

何度も繰り返し聞いていたら、まるで「真言」を唱えているように聞こえ始めました。
そうです。これはまさに「真言」です。

「てぼよべねさい またんと またんとべねさい」

この「真言」を妻に向かって毎日七遍唱え続けると、きっとご利益があるにちがいありません。
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出雲と大和 読す

2013年06月26日 | 読後記
出雲と大和  古代国家の原像をたずねて    村井安彦著   岩波書店刊

出雲と大和について強力な自説を展開していて日本の古代史にひとつ目が開きました。

はじめに出雲王国がありました。
この王国は、出雲の国(島根県)中央部の山間の地、木次(きすき)に起こり、
支配地域を広げて東は信濃の国(長野県)にまで至るものでした。
邪馬台国も出雲系の氏族によって建てられた国です。
邪馬台国は、当然大和の国(奈良県)にありました。
「魏志倭人伝」の記述を日本海沿岸海を行ったと考えれば、大和の国に辿り着きます。
この邪馬台国は、戦いの末、ついに神武天皇に帰順しました。
神武天皇は大和入りを果たし、樫原の地に宮殿を営み、大和朝廷を成立させました。
神武天皇は、九州の高千穂宮から東征を開始し、
瀬戸内海を東に進んで大和に入りましたが激戦の末敗退し、南下して紀伊半島を迂回し、
熊野から大和盆地に攻め込んでついに征服を果たしました。

波乱に満ちた古代を垣間見ました。
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アナカリス 咲く

2013年06月25日 | 日日録
池の「アナカリス」が白い花をつけています。



この水草は、和名「オオカナダモ」と言います。
南アメリカ原産の帰化植物で、
生物の実験材料として日本に持ち込まれたのが最初のようです。
葉が半透明で細胞が観察しやすいところが実験に向いているそうです。

これがその花です。



冬に池が凍結したので枯れたと思っていたら、春にみごとに復活してきました。
日本中の池や川に蔓延っているという繁殖力に脱帽です。

メダカも増えますように!
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カティア・ブニアティシヴィリ 発見す

2013年06月23日 | 日日録
長い間、女性ピアニストと言えば、
仲道郁代とマリア・ジョアン・ピリスで過ごしてきましたが、
この度
カティア・ブニアティシヴィリを発見しました。

1987年グルジアのトビリシ生まれの26歳
2003年ポヴィッツ国際ピアノコンクールで受賞
2008年ルービンシュタイン国際ピアノコンクールで受賞
現在、ウィーンで修行中

今風に言うと、
少しばかり肉食系の女子で、強い意志と繊細な情感あわせもっているように感じます。

彼女の「ショパン」買いました。 これいいですね。



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ピース 咲く

2013年06月21日 | 日日録
ついに「ピース」が咲きました。



このバラは、20世紀を代表する名花です。
1976年に世界で初めてバラの殿堂入りを果たしました。
フランスのフランシス・メイアンによって1945年に作出されました。
まさに、第二次世界大戦の真っ最中です。
平和の象徴として「ピース」と名付けられ、国連憲章が採択されたサンフランシスコ会議の
会場にも飾られたそうです。
日本が、敗戦から国際社会に復帰したのもこの会議です。



バラ栽培に魅せられてしまいそうです。
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密教 読す

2013年06月19日 | 読後記
こないだ読んだ本と同じ題名の別の本を読みました。

密教          松長有慶著     岩波書店刊

密教の全貌を、歴史、思想、実践、シンボリズム、社会性といった切り口から解説することで、
近代人に再考をうながしています。
自己について、
近代人は、自己を中心に世界を見る習慣が見に着いてしまっているが、
おのれを中心として世界は展開していると考えるのは、ちっぽけな自己である。
密教では、このちっぽけな自己に対する執着を倒錯とみなし、
それを徹底的に打ち破ることがまず必要だという。
口密について、
身体の内部の呼吸が宇宙にみなぎる気に触れて、わずかに動き出せば、
響いて、声となって現実世界に現れる。現実世界で発せられる声も、
宇宙のエネルギーである本源的な声の現れであり、名も声に繋がるので、
名を呼ぶことは実在を動かすことになる。

確かに、密教の視点が現代社会に再考の契機となるかも知れません。
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浅間の秋 描く

2013年06月18日 | 書画記
ずっと絵を描いていませんでした。
最近、絵を描く気分が蘇ってきたので、
この「浅間の秋」を描いてみました。



発地あたりからの眺めです。
久々にトイレに飾る絵をこれに取り替えました。
しばらくは、このSMサイズで描いてみようかな?
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嵐山 見物す

2013年06月17日 | 日日録
用事があって京都に行ったので合間を見て嵐山に寄りました。
四条大宮から京福電車で嵐山に向います。
レトロ調電車に乗りました。室内もレトロ調です。



嵐山駅に到着したところです。皆、レトロな外観に惹かれて写真を撮っています。



この車両はモボ21形といい、平成6年の平安京遷都1200周年を記念して登場したそうです。
早速、渡月橋に向かいます。



この橋の架かるところを大堰(おおい)川、橋の上流を保津川、橋の下流を桂川と呼ぶそうです。
渡月橋付近は観光客が列をなしていますが、上流の方に歩いて行くと次第に静寂の気が漂ってきます。
ふと川辺を見ると一艘のボートが係留されており、
「向岸の茶店にお越しのお客様は黄色のボートをご利用ください。」琴ヶ瀬茶店という立て看板があります。



乗ってみたいが今回は、足早に去るのみです。
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密教 読す

2013年06月16日 | 読後記
密教       正木晃著    筑摩書房刊

日本密教の全貌が体系的に分かりやすく解説された良書です。
ここには密教の教義から修行の内容まで網羅されていています。

密教には、インド密教を源流とし中国密教を経て日本密教へと続く流れと、
チベット密教へと続く流れがありましたが、それぞれの流れの果てでのみ現存しています。
インドや中国では廃れてしまいました。
さらに、
日本密教は、天才空海によって大日経と金剛頂経が止揚された日本独自の完成型なのだと理解しました。

空海の「秘密曼荼羅十住心論」に匹敵できる西洋の論考は、
ヘーゲルの「精神現象学」位かなと思いますが、
約千年は遅れています。
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