とぎれとぎれの物語

瀬本あきらのHP「風の言葉」をここで復活させました。小説・エッセイをとぎれとぎれに連載します。

あちこち「SYOWA」 69 君の名は(唄) 織井茂子

2017-01-04 04:05:39 | 日記
君の名は(唄) 織井茂子


脚本家・菊田一夫の代表作。1952年にラジオドラマで放送され、多大な人気を獲得した。ただし最初の半年間は、菊田が「人々の戦争体験を主題に」シリアスタッチで描いていたため、あまり人気はなかった。真知子と春樹との恋愛にドラマが集中し始めて、はじめて人気番組となった。「番組が始まる時間になると、銭湯の女湯から人が消える」といわれるほどであったという(ただし、この銭湯でのエピソードは、「アメリカでの事実を基にして、松竹の宣伝部が作った虚構である」という説も根強い)。
ラジオドラマの人気を受けて松竹で映画化されると、大ヒットを記録した。氏家真知子のストールの巻き方が「真知子巻き」と呼ばれて女性の間で流行した。これは、主演の岸惠子が北海道での撮影の合間に、現地のあまりの寒さに神奈川県横浜市中区の馬車道界隈の店で購入して持参していた私物のストールを肩からぐるりと一周させて耳や頭をくるんでいたことによるとされる。



この姿はカメラが回っている時にも使われることになり、「真知子巻き」が誕生した。真知子と春樹が出会い、再会した数寄屋橋のシーンでしていたというのは間違いである。ただし第一部の冒頭、佐渡で渡る船上でも真知子は「真知子巻き」に類したストールの巻き方をしている。
真知子と春樹が再会しそうになる(半年ごとの数寄屋橋での待ち合わせなど)が、不都合が起きてなかなか会うことができない。この「会えそうで会えない」という事態が何度も繰り返された。これは後の恋愛ドラマでもよく見られる描写(演出)であり、本作はこのパターンの典型にして古典となっている。(Wikiより)

あらすじ

Movie Walker

アニメの「君の名は」が大ヒットしているのを知って、Aは岸恵子と佐田啓二の昔の「君の名は」を思い出しました。子どもの頃ラジオで放送されていて、主題歌の哀し気なメロディーが心に絡んてきてもなんとも言われない切ない気持ちになりました。戦後の時代性とぴったりマッチしたメロドラマの傑作としてAは忘れることはありません。「Wiki」のさめたような解説はこのドラマにふさわしくないと思い、初めてAは不満に思いました。当時のフアンの心を逆なでするような文脈です。