とぎれとぎれの物語

瀬本あきらのHP「風の言葉」をここで復活させました。小説・エッセイをとぎれとぎれに連載します。

僅かの光明

2011-04-08 00:17:32 | 日記
僅かの光明



 国家の非常時に拘わらず、いや、非常時だからこそだろうが、各方面の人が一つひとつの事態に自分の立場に立った批評をし、批判的なコメントをしている。
 ネットとかの各メディアの論調を見ていると、ほんとに頭が混乱しそうである。どれが真実に近いか見分けがつかない状況である。これをコントロールすると、報道規制とか、被災時翼賛会などとまた酷評されると思う。
 励まされ、自身を鼓舞できるのは、被災者の連帯の力、地域の力、ボランティアの方々の前向きな努力である。こういう動きを見ていると、ほっとする。反面、被災地の行政の方々、農業者、漁業者、製造業者等のご苦労には、行き先が今のところ見えない状況なので、もう言葉が出ない。
 汚染水を海に流したということを知ったときは、これは重大な失敗をしてしまったと思った。高度の科学技術を誇る日本が取るべき道ではなかったと素人の私でも思った。今まで黙して、耐えていた人たちもこれには我慢が出来なくなった。それは当然のことと思う。国際的にも非常な問題となる。
 そういう中、次のような記事が目に飛び込んだ。


汚染水浄化、仙台産ゼオライトが有望…学会有志(読売新聞 4月7日(木)20時11分配信)

 東電福島第一原発のタービン建屋地下などにたまる高濃度の放射性物質を含む水の浄化に、仙台市青葉区の愛子(あやし)産の鉱物「天然ゼオライト」が有望であることを、日本原子力学会の有志らがまとめ、7日発表した。

 研究チームは、同学会に所属する東北大など5大学と日本原子力研究開発機構の計59人。福島第一原発で、難航する高濃度汚染水の処理の一助になればと、自主的にデータを集めた。

 実験の結果、表面に微細な穴の多い「天然ゼオライト」10グラムを、放射性セシウムを溶かした海水100ミリ・リットルに入れて混ぜると、5時間で約9割のセシウムが吸着されることを確認した。愛子産ゼオライトは大量にすぐに入手できるため、有望な材料と判断した。ほかにも放射性ヨウ素を効果的に吸着する材料として、活性炭などを挙げる。


即座に採用すべき方法ではないのか。私は暗夜に光明を見た思いがした。
 また、災害弱者である障がい者の救援活動をしている団体があることを知った。これも一筋の光明だと思ったので、次にリンクをさせていただきました。募金をお願い致します。かつて家族の一員に障がい者がいた者の一人として、ぜひご協力をお願い申し上げます。

特定非営利活動法人 ゆめ風基金HP 

ゆめ風基金救援レポート

東日本(東北関東)大震災障害者救援本部