医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

チキンから発がん物質 マクドナルドなどを提訴

2006年09月30日 | 総合
肉や魚の焼け焦げに含まれる発ガン物質が、ファストフードの焼いたチキンから検出されたとして、米国の約6,000人の医師でつくる「責任ある医療のための医師委員会」が28日、マクドナルドなど食品チェーン7社を相手に危険性の表示を求め、カリフォルニア州地裁に提訴したと発表した。

訴状などによると、カリフォルニア州に店舗があるマクドナルドなど全国チェーン7社の店で販売している焼いたチキンや、チキンを含むサラダなど100点を外部の検査機関で分析したところ、すべてから発ガン物質ヘテロサイクリックアミンの一種PhIPが検出された。量は1グラム当たり43.2-0.08ナノグラム(ナノは10億分の1)だった。

ヘテロサイクリックアミンは肉や魚を加熱調理すると発生し、米厚生省が2005年に発がん物質に指定。PhIPについては、カリフォルニア州でもガンを引き起こす化学物質として10年以上前からリストアップされているという。

医師委員会は、発ガンの危険性を客に警告することなしに販売するのは違法だとしている。一方、マクドナルドは取材に対し「訴状を見ていないのでコメントできない」と回答している。
(共同通信より引用)


以前から、肉や魚の焦げた部分には発癌物質が含まれることは指摘されていましたが、こういう提訴が可能というのであれば、市場で売られる肉や魚にも「注意:焼きすぎると発ガン物質が発生します」という表示が必要になってきます。

そうすると例えば、地球儀を見て旅行距離が短く感じ旅行したが、実際はそれ以上に長く旅費に損害が生じたとすれば、地球儀には「注意:これは実際のサイズではありません」などという表示が必要になってきますね。どこまでが自己責任なのか微妙です。

ところで、中国からの輸入食料品には「注意:この食品には規定以上の農薬が含まれています」という表示はいらないのでしょうか。私は留学中、中国から輸入された食品は一切口にしませんでした。

アメリカでは、日産の乗用車マキシマのヘッドライトは高く売れるので良く盗まれるのですが、「ヘッドライトが泥棒にこれだけ人気があると知っていたら、この車を買わなかった。日産は、ヘッドライトがよく盗まれると消費者に伝えるべきだった」と日産が訴訟されていました。

日本でも最近、シュレッダーで乳児が指を切断した事故で、シュレッダーを製作した会社が訴えられていましたが、乳児をシュレッダーに近づけた親の責任はどうなのでしょう。


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