医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

薬剤費抑制へ「新薬価」

2005年10月24日 | 薬・総合
厚生労働省は公的医療保険が支払う医薬品の公定価格(薬価)の制度を見直す。先に販売された先発薬より安い後発薬の販売が始まると、先発薬の公定価格も後発薬の値段に連動して下がる新しい方式を導入する。

例えば先発薬の市場価格が100円、後発薬は50円で、それぞれの市場シェアが七割、三割の場合、改訂後の先発薬の公定価格は市場シェアを加味した平均値の85円となる。これまでは、特許の期限が切れ、同じ成分を持つ後発薬が登場しても、その市場価格は反映していなかった。先発薬の値下げを速めることで年間1,500億円の薬剤費削減を見込む。年内に固まる医療制度改革にあわせ、来年度から順次導入する。

新薬価制度は同省が医療制度改革試案に盛り込んだ後発品の普及促進を中心とする薬剤費削減策の柱。中央社会保険医療協議会(中医協)、与党などとの調整を経て年内に大枠を正式に決め、来年度の薬価改定で導入する方向だ。
(日本経済新聞)以上引用

薬価に関しては医者自身も意識しないことが多く、売る側が売る物の価格を知らないなんて医者だけではないだろうかと以前から疑問を感じていました。価格を知らないから、同じ効果の80円の薬があるのに240円の薬を処方していたりする事がよくあります。患者さん側も自己負担が三割なので負担が増える分が圧縮され、意識しにくいのかもしれません。80円の薬は1日1錠1カ月の場合2,400円で自己負担額は800円です。それが240円の薬の場合だと自己負担額は2,400円で、それでもかなりの出費ですが、国全体として医療費を4,800円無駄使いしていることになります。

とにかく、薬価が安くなることは良いことです。

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