一年半前、横浜アリーナのセンターステージにその人は立っていた。その人とは「テンションあげ子」さん。
センターステージの回りには周回ステージがあり、そこではベリキューメンバーやエッグメンバーが、曲に合わせて踊っていました。
その様子を二階席から眺めていると、アリーナ席やセンター席のお客さんは周回ステージの方に夢中なのがわかった。一人ぽつんとセンターステージで歌うテンションあげ子さん。本当なら、「梅田えりか遂に訪れた晴れ舞台」の筈なのに、人々の視線が主役に向いていない悲しさ。
えっ、テンション上げ子さんはテンションあげ子であって、梅田えりかさんとは別人だよって?
知ってます。私、知ってます。テンションあげ子は梅田えりかさんとは親友同士。私、知ってます。
途中で℃-uteメンバーが何人かアドリブでセンターステージに入ってきて一緒に歌えば良いのに。そう思ったほど、横浜アリーナのセンターステージで歌うテンションあげ子さんは孤独感がありました。
しかし、そうは言っても、大きな会場のセンターステージで変なキャラクターに成りきって変な歌をビシッと決めてくれるようなハロプロメンバーは、梅さんか、あとは久住小春ちゃんくらいしかいない事でしょう。集団ならそういう事は出来ても、一人でやり切れるとなると、そうそういないと思います。
逆に言えば、そういう個性を持った子が減ったからハロプロはTVから遠さがってしまったのかもしれません。
ドドンガドン音頭
梅さんって良い感じだよなあと思うのは、こういうヘンテコを堂々とやりきるキャラと、ラジオやステージのトークの時に見せるお姉さんな顔とのギャップが大きい事。
梅さん自身は、ヘンテコ梅田えりかと、お姉さん梅田えりか、どちらを見せて行きたかったのだろう?
私は、横浜アリーナのBerryz工房との合同コンサートの後から、ずっとそれを考えています。もしかすると、更に突き抜けた「カッコイイ梅田えりか」を本当は見せたいのではないかとも考えます。
梅さんという人は、非常にグループバランスを考えていた子であるようにも思います。それなりのスキルを持っている筈なのに、それを積極的に見せようとはしない。グループに於いて、自分の場所をわきまえて、その中で輝く事を決意した。それが自分の意思なのだとしたら、なんと物わかりが良すぎる事か。
そんな梅さんにやっと、輝く場所として用意されたのが、このテンションあげ子オンステージ。そこにきらめく儚さが見せる精一杯の輝きを見るため、私は周回ステージには目もくれずセンターステージを見つめていました。
私生活でモテまくるお笑い芸人ばかりになって、メディアに乗る「笑い」に「哀れみ」というものが消えてしまった昨今。TV芸人などより、もっと笑いの本質を具現化したパフォーマンスが、横浜アリーナという大会場でのテンションあげ子。
現役アイドルが、自分の持っている顔をそっとしまい込んで見せるパフォーマンス。ソロで歌うという事は本来、これほどまでに苦難の末にあるべきものなのだ。
そこには「カッコつけよう」という自己は無く、っひたすら「℃-uteの梅田えりか」に忠実な梅田えりかさんが立っていました。ここまで出来る人だからこそ、「音楽戦士」で本職は芸人であるMCよりも場を笑わせる事が出来たのです。
あっ、テンションあげ子さんと梅田えりかさんは別人でしたね。失礼しました(苦笑)。
やっと訪れたソロステージの晴れ舞台に拍手を送りながらも、いや本当に観たいのはこれだけではない!本当に梅さんが見せたいのもこれだけではない筈!と、いつか来るであろう「梅田えりかソロ」を披露する日を待ち始めた。そんな横浜アリーナから一年半。この週末、ようやく本当の意味での「梅田えりかソロ」がステージで披露されるかもしれません。
ドドンガドン音頭 / テンションあげ子 with ℃-ute合唱団
作詞・作曲つんく♂ 編曲・湯浅公一
アルバム「3rd LOVEエスカレーション」収録
センターステージの回りには周回ステージがあり、そこではベリキューメンバーやエッグメンバーが、曲に合わせて踊っていました。
その様子を二階席から眺めていると、アリーナ席やセンター席のお客さんは周回ステージの方に夢中なのがわかった。一人ぽつんとセンターステージで歌うテンションあげ子さん。本当なら、「梅田えりか遂に訪れた晴れ舞台」の筈なのに、人々の視線が主役に向いていない悲しさ。
えっ、テンション上げ子さんはテンションあげ子であって、梅田えりかさんとは別人だよって?
知ってます。私、知ってます。テンションあげ子は梅田えりかさんとは親友同士。私、知ってます。
途中で℃-uteメンバーが何人かアドリブでセンターステージに入ってきて一緒に歌えば良いのに。そう思ったほど、横浜アリーナのセンターステージで歌うテンションあげ子さんは孤独感がありました。
しかし、そうは言っても、大きな会場のセンターステージで変なキャラクターに成りきって変な歌をビシッと決めてくれるようなハロプロメンバーは、梅さんか、あとは久住小春ちゃんくらいしかいない事でしょう。集団ならそういう事は出来ても、一人でやり切れるとなると、そうそういないと思います。
逆に言えば、そういう個性を持った子が減ったからハロプロはTVから遠さがってしまったのかもしれません。
ドドンガドン音頭
梅さんって良い感じだよなあと思うのは、こういうヘンテコを堂々とやりきるキャラと、ラジオやステージのトークの時に見せるお姉さんな顔とのギャップが大きい事。
梅さん自身は、ヘンテコ梅田えりかと、お姉さん梅田えりか、どちらを見せて行きたかったのだろう?
私は、横浜アリーナのBerryz工房との合同コンサートの後から、ずっとそれを考えています。もしかすると、更に突き抜けた「カッコイイ梅田えりか」を本当は見せたいのではないかとも考えます。
梅さんという人は、非常にグループバランスを考えていた子であるようにも思います。それなりのスキルを持っている筈なのに、それを積極的に見せようとはしない。グループに於いて、自分の場所をわきまえて、その中で輝く事を決意した。それが自分の意思なのだとしたら、なんと物わかりが良すぎる事か。
そんな梅さんにやっと、輝く場所として用意されたのが、このテンションあげ子オンステージ。そこにきらめく儚さが見せる精一杯の輝きを見るため、私は周回ステージには目もくれずセンターステージを見つめていました。
私生活でモテまくるお笑い芸人ばかりになって、メディアに乗る「笑い」に「哀れみ」というものが消えてしまった昨今。TV芸人などより、もっと笑いの本質を具現化したパフォーマンスが、横浜アリーナという大会場でのテンションあげ子。
現役アイドルが、自分の持っている顔をそっとしまい込んで見せるパフォーマンス。ソロで歌うという事は本来、これほどまでに苦難の末にあるべきものなのだ。
そこには「カッコつけよう」という自己は無く、っひたすら「℃-uteの梅田えりか」に忠実な梅田えりかさんが立っていました。ここまで出来る人だからこそ、「音楽戦士」で本職は芸人であるMCよりも場を笑わせる事が出来たのです。
あっ、テンションあげ子さんと梅田えりかさんは別人でしたね。失礼しました(苦笑)。
やっと訪れたソロステージの晴れ舞台に拍手を送りながらも、いや本当に観たいのはこれだけではない!本当に梅さんが見せたいのもこれだけではない筈!と、いつか来るであろう「梅田えりかソロ」を披露する日を待ち始めた。そんな横浜アリーナから一年半。この週末、ようやく本当の意味での「梅田えりかソロ」がステージで披露されるかもしれません。
ドドンガドン音頭 / テンションあげ子 with ℃-ute合唱団
作詞・作曲つんく♂ 編曲・湯浅公一
アルバム「3rd LOVEエスカレーション」収録