ビヨーンズの武道館公演まであと一週間です。チケットは完売。追加販売もすぐに売り切れ。ライブニューイングも決定。みんな待ってた武道館コンサートといった盛り上がりでございます。
ハロプロが大箱で公演するのはいつしか「誰かが卒業」する時だという風潮、定説、売り文句に買い言葉が定着してしまって数年。いや、十数年か。そうではない公演もあるけれど、そうである公演の方が多い気がする。数えてみた訳ではいが(数えろ)。
此度のビヨーンズ武道館公演が決まった時は少しビビった人もいるのではないでしょうか。私もほんの少しだけ戦々恐々でしたよ。「大事なお知らせ」的な発表がある度に身構えましたから。
今回はそういう公演じゃないよとメンバーから明らかにしてくれて、正直ほっとしております。そして、そういう公演じゃないことが大切な意味を持っていると高瀬リーダーが仰っているのが嬉しい。その通りですよ。大箱でコンサートやるのは通常営業にしてもらいたい。そうなりつつありますけど。
この武道館公演はひとつのハロプロ記録を打ち立てたことをご存知ですか? それは「結成以来、一人も辞めたメンバーを出さないで迎える武道館」はハロプロとしては「初」だという事実です。
ビヨーンズは今年で結成四周年を迎えます。当初九人でスタートし、一般オーディションで三人加入し、十二人体制でメジャーデビューをしました。ここまで大きなトラブルもなく、一人として欠けることなく四年が経過しようとしているのは凄いと思います。
こういう事象に私が感心し感動しているのは、それが簡単そうに思えてとても大変だと感じているからです。思い返してください(近年ファンになった人は調べてみてください)。ハロプロの歴史は人が辞めていく歴史でもあったのです。
モーニング娘。はメジャーデビュー一年と少々で卒業者を出しました。Berryz工房はデビュー一年半で卒業者を出しました。℃-uteはメジャーデビューを前にして脱退者を出しました。スマイレージはメジャーデビュー年に脱退者を出しました。Juice=Juiceはメジャーデビュー直前に脱退者を出しました。こぶしもつばきも、ハロプロは混成ユニットを除いた定期活動をしているグループはメンバーチェンジの歴史を刻んできています。一人の卒業も脱退も出さなかったグループは「メロン記念日」だけです。
私はビヨーンズにメロン記念日になってほしい。
12人の個性が被らず、全員がアイドルをエンジョイしているビヨーンズは奇跡な香りがするし、いろんなことに真剣に取り組む姿勢はBerryz工房に通じる所もある。ベリは早々に舞波を見送ったけれど、その後は十年間同じメンバーでやりきった奇跡のグループです。ビヨーンズもそうなったら嬉しい限りです。そうなってほしい。
つまり、この武道館は長い物語の一歩であり、これからも何度もビヨーンズによる「誰も辞めない武道館公演」が開催されるのです。「そんなのわかるか」と言われそうですが、こういう願掛けは言ってみた者が叶うもので、それを言霊(ことだま)と言います。だから何度も言っておこう。「ビヨーンズはこれからも同じメンバーで大箱に立ち続けるだろう」と。
新しいキーパーソンを迎えてグループを活性化させるのはハロプロの定番だし、それを楽しんできたのだってハロプロの歴史だけれど、続けることも大変であり尊い。「続けるお前めっちゃストロング」と卓偉先生も仰っております。
今回の武道館公演はビヨーンズ初の大箱公演という記念すべきコンサートだけれど、これから何度も記念日は作られていくので、今回チケット争奪戦に敗れた人はこれからを楽しみにしましょう。私もチケット持ってない一人だ(泣笑)。