フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

ももいろクローバー

2010-06-05 21:48:43 | アイドル etc

 MJのオンエアから一週間が経とうとしています。この間にアイドル界に起こった出来事と言えば、AKBが初動50万枚を超えたとか、スマイレージのデビュー曲が初動二万枚を超えたとか、売上に関するトピックがあった訳です。ハロプロヲタに対してはAKBの売上が「現実」として提示されて、もはやその枚数のカラクリ云々を言う気力も奪い去られたかの如く、沈黙の群衆と化してしまった感があります。総選挙だ握手会だと言っても、さすがに50万枚という数字は小手先だけでは達成出来ない数字なのは確かではあります。

 表側の話題はAKBの売上という事になりますが、裏(?)では静かに、そして熱く新たなムーブメントが芽吹いていたのです。

 ももいろクローバー

ももいろクローバー 「行くぜっ!怪盗少女」 in M○

 MJを見ていない方に見てもらいたいと思います。ニコニコ動画アカウントを持ってなくても見られます。
 アカウントを持っている人は、このURLでどうぞ。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10915802

 MJを見て一部のハロプロヲタが「なんだあの子達は!」と衝撃を受け、その余韻が冷めやらぬまま某掲示板にはそれまでなかった、ももクロメンバーの個人応援スレが立ち始めました。
 ヲタ達は誰が気に入ったかで盛り上がり、「茶畑のシンデレラ」こと赤のジャンプ力に驚き、EXILEのキッズダンサーチームの出身という緑のしなやかなダンスを語り、ツインテールの黄色のロリ力(ちから)にやられるヲタも現れ、今度のイベントでピンクの生誕祭をヲタが行なうと聞いてソワソワしたり、爽やかな風貌の紫がヲタへの対応もやはり爽やかで好感度高めと聞いて握手をしたくなったり、クールビューティーなキャラを演じる青をどうにかして握手会で笑わせたいと作戦を練ったりするのでした。

 何故、MJで他のアイドルではなくももクロに目をつけたヲタが少なくなかったのか?それは多分、今のハロプロが失いかけている物がそこにあったからだと思います。
 ネットでももクロ熱にやられているヲタの意見を読んでいると、どうやらBerryz工房ヲタが割と多いようです。「アイドルは可愛く楽しいのが一番」というポリシーを持つ人々。Berryz工房はモーニング娘。とは違う路線でハロプロのアナザーサイドを歩んで来ました。その歴史は改めてここに書くまでもないですが、楽しい事を表現するという点に於いてはBerryz工房がハロプロで一番だと言って過言ではないと思います。

 こんな意見を見かけました。ももクロのMJでのステージングに関して、「つんくがBerryz工房でやりたいのは、こういう事なんだろうな」。自分も同意でした。

 MJでAKBは特に奇をてらう事もなく、ありのままのAKBを見せるパフォーマンスをしました。これは人気者だからこそ出来る一種の余裕であり、現在のAKBだからこそ、それでもOKなのですが、あの日のMJに出演した他のアイドルグループは、視聴者に印象を残す必要がありました。その意味に於いて、ももクロは大きなインパクトを観る者に与えました。
 「週末ヒロイン」のキャッチフレーズの通り、週末にストリートライブやストアイベントをこなしてきたももクロは、限られた時間で自分達をアピールする術を身につけてきたのでしょう。一人ずつパターンの違う前口上で行なった自己紹介もインパクト十分でしたが、自己紹介ひとつとっても、知ってもらうための大事な手段である事を彼女達は理解しているような気がしました。

 そして、今回のももクロがハロプロヲタをジリジリさせているのは、ズバリ「パフォーマンス」にあると思っています。
 AKBが売れようが、アイドリング!!!が迫って来ようが、「ハロプロに比べたらパフォーマンスがね」という言い方がこれまでは出来た訳です。
 しかし、今回のMJはハロプロも出演して同じ土俵の上で比較出来て、そこにハロプロとは違うパフォーマンス集団がいたという衝撃。すべてはそこにあります。上手い下手とかではなく、パフォーマンスを売りに出来るアイドルが他にもいて、しかもインパクトでは敵わなかった。それでもまだ言いたい人は「ももクロは生歌ではなかったから論外」と言う訳ですが、アイドルは見ての印象が大事です。

 運動神経を生かし、アクロバティックなステージングを見せて、ダンスもキビキビしていた。そして、メンバーが今回のステージは「無駄に出来ない大切なチャンス」である事を自覚し意思統一が出来ていた。そのモチベーションは今回の出演者で一番だったと思います。
 そして、ただ与えられたものをこなすだけではない、テレビカメラの向こうの人達(我々、MJを見ていた視聴者)を意識した「台本+α」のステージングをしていた。それらが、ハロプロヲタにとって「忘れかけていた何か」を思い出させてくれたのではないかと思います。

 つんくP、UFAのスタッフ達、MJを見た関係者がハロプロ以外のアイドル達を見て何かを感じ、これまで通りではダメなんだと新しい手を打ってくるなら、今回のMJアイドル祭への参加は無駄にはならないと思います。もし「別に」と思っているとしたら恐ろしいですが、やがて答えは見えてくる事でしょう。
 

 メンバー (ネットにあったものを拝借いたしました)
紫:高城れに(たかぎ れに、1993年6月21日 O型 158cm)
http://www.momoclo.net/images/member_takagi.jpg
赤:百田夏菜子(ももた かなこ、1994年7月12日 AB型 155cm)
http://www.momoclo.net/images/member_momota.jpg
青:早見あかり(はやみ あかり、1995年3月17日 A型 165cm)
http://www.momoclo.net/images/member_hayami.jpg
黄:玉井詩織(たまい しおり、1995年6月4日 A型 154cm)
http://www.momoclo.net/images/member_tamai.jpg
ピンク:佐々木彩夏(ささき あやか、1996年6月11日 AB型 158cm)
http://www.momoclo.net/images/member_sasaki.jpg
緑:有安杏果(ありやす ももか、1995年3月15日 A型 147cm)
http://www.momoclo.net/images/member_ariyasu.jpg

ももいろクローバー「行くぜっ!怪盗少女」PV

 作詞・作曲・編曲の前山田健一(ヒャダイン)さんについてのWikipedia記事
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E5%B1%B1%E7%94%B0%E5%81%A5%E4%B8%80

コメント (3)
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