フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

涙の色

2008-04-30 20:38:29 | ハロプロ(℃)
 ℃-uteの新曲「涙の色」がオリコンチャート4位初登場。売上枚数30,008枚でした。順位より枚数こそが前作より売れたかを計る物差しになるんですが、℃-uteのそれは「イベント効果」というのがあるので、購入者数が定かではなくて比較が難しいのはいつもの事です。
 このイベント効果というものについて今回は考えてみましょう。

 ハロプロは女性アイドルの代名詞的存在のひとつで、そのため割と広いファン層に支持されています。濃いヲタから小さい女の子まで…という感じです。
 ある程度の人気があるため、タレントとファンとの間に適度な距離感があり、それが適度なメジャー感にもなっています。いわゆる「地下アイドル」と呼ばれる方達は、ファンとの距離感の近さを一つの売りにしている事が多く、メジャー度の高さとこの距離感の遠さというのは比例しているように思えます。
 しかし、℃-uteの場合はその辺りが曖昧で、それは℃-uteがインディーズレーベルからCDデビューして、活動も小規模イベントを中心に行なって来た事と無関係ではないように思われます。
 ファンに対しての姿勢としての親しみやすさという距離感は、前に絶賛したとおり℃-uteは良い感じなので、これからもそれは大事にしてほしいのですが、℃-uteの距離感の曖昧さと言うのは、メンバーがヲタと馴れ合っているという訳ではなく、ヲタ側が距離感を近いと妄想しやすい土壌があり、それが小規模イベントを続けてきた結果によるものかもしれないという意味です。
 ℃-ute現場における(ごく一部の)ヲタによる地下的なノリ、例えばMIXとかは、℃-uteが長年に渡り地下に近い活動をしてきた事による弊害だとしたら、それは残念な事です。私は別に地下アイドルと、そのファンを否定はしませんが、℃-uteの場合は今まさにファン層拡大を図っているところ。そういう時期に、新規ライトファンが会場に足を運び、たまたまそういったノリのヲタの近くになってしまい、℃-uteに愛想を尽かす結果になったとしたら…。
 そんな妄想は取り越し苦労であってほしいのですが。  ライトファン増加に伴い、もうひとつ心配なのはイベント。いわゆる「選民イベント」と言われている今の抽選式のイベントなのです。「イベント効果」をネガティブに捉えたくなるのは、このイベント参加方法にあります。

 事務所的には儲かるから止めたくはないでしょうが、あれはそろそろ止めた方が良いと思います。このまま続けても止め時が難しくなるだけです。
 今のやり方だと、イベント参加したければCDをたくさん買うしかない。しかし、本来CDなんてものは同じ物を何枚も買うような類いの物ではありません。新規ファンがいきなり大人買いするとは思えず、自ずとイベント参加への道は遠のきます。
 それにしても、イベント参加のためにCDを何十枚も買っている人は、その後CDをどうしているんでしょうか?ちょっと気になります。
 そんな訳で、新規ファンが疎外感を感じるような選民イベントは止め、抽選にするなら「一人一件」しか応募出来ないようにしてみたらどうでしょうか? いや、一人という条件だと家族を使うとか色々やり方があるから、「一つの住所につき一件」しか応募出来ないようにするのが良いかと。
 申し込み用紙を初回盤CDに同梱して、それを使って応募してもらう流れで、運営は今の抽選IDを管理している業者が行えば良いと思います。原則、一人につき席はひとつですが、小学生以下の子供については、ファミリー枠として一人につき保護者同伴一人までOKとかにするのが良いかと思います。
 勿論これでも、友人の住所などを借りて多数申し込む人も出てくるでしょうが、今みたくCDを50枚も100枚も買うような事はまずなくなり、イベントにも多くの方が参加しやすくなる筈です。たくさんの人にイベントを見てもらうのは良いこと。新規ファンも大切にすべきです。

 こんな感じで、少し真面目にイベントへの要望を書いてみました。こんな風に新規ファン開拓にウルサク書きたくなるのも、涙の色のプロモーション不足が残念に思えるからなのです。
 先日、NHKの「MUSIC JAPAN」に出演した姿を見た限りでは、この曲こそ歌番組に色々出してほしいとの感を強くしました。 「衣装」、「曲調」、「ステージパフォーマンス」いずれも、従来のヲタよりは、最近少しずつ増えていそうな メンバーと同年代のファンに向けて発信しているように思えますが、実際どうなんですか?
 予算がなくて宣伝出来ないという事も考えられなくもないですが、或いは夏あたりに盛大に宣伝するため今は控えめにしているとかも考えられますが、ここまでお膳立てしたのに勿体なくないですか?
 コアなヲタは確かにグッズやらCD大人買いやらで多額なお金を落とす存在ですが、℃-uteに今芽吹いている新規ファン増加の流れをもっと伸ばしてほしい。間口を広くして、微かに残る地下っぽさを払拭してほしい。そんな気にさせる曲、それが「涙の色」です。衣装が特に良い。駅貼りポスターやTVCMは今回は無理なら、せめて雑誌に積極登場をしてほしい。まだ間に合う。目指せロングヒット。

  このシングルのオススメ度  90% (カッコ良くてスタイリッシュなハロプロが見たい方には是非)
コメント (2)
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モーニング娘。 2008春ツアー宇都宮公演(昼)レポート ~9人で紡ぐステージ~

2008-04-30 00:01:48 | ライブ!2008
 4/27に宇都宮市民文化会館にて行われたモーニング娘。のコンサートに行ってまいりました。

 日曜日の記事に書いたように、東武電車でノンビリ行ったら開場時間になってしまいちょっと焦る。しかし、南宇都宮駅で降りた20人くらいの乗客の半数以上がヲタだったので一安心。遠征はヲタを見かけると何故かホッとしてしまう訳ですが、これは慣れない会場に向かう不安がそうさせているのかもしれない。都内の会場では、そんな気持ちにならないから間違いない。

 二年前にこの会場で娘。を観た時と同様に、会場前は濃いヲタに混ざり女の子の姿もチラホラ。ファミリー客もチラホラ。東京厚生年金会館ではファミリー客がほとんどいないだけに、そういった光景が新鮮だったりする。
 グッズ売場でトレーディングピンナップを一枚だけ買ってみた。売場も少し平和な空気が流れ、売り子さんの対応にも心なしか余裕が感じられた。笑顔と愛想は東京厚生年金会館とかの公演の売場より良い。ちなみに、トレピンの結果は久住小春。可愛い写真だったので満足。

 二年前の記事
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/5f5c5d6a00b620feb3f4993e1ec76666

 一階の真ん中よりやや後ろの列で左側、というポジションが今日の席。八王子では一階の後ろだったので、ステージ上の細かい部分がよくわからなかったけど、今回は楽しめそう。まだ灯りがついているうちから、多くの観客が立ち始めて大歓声の中スタート。

 八王子では光井愛佳欠場で8人だった娘。も、今日は全員元気な姿で登場。快調に序盤を飛ばす。新曲リゾナントブルーも、すっかり浸透してノリ方が出来上がりつつあるけれど、ライブだとちょっとノリにくい曲に感じる。ここはひとつ「フリコピ」をした方が良さげかも。そんなだからか、会場も踊っている人が半数。

 日替わり企画「亀井絵里の今日はなんの日」は、「カッコイイ職業」というヒントに食いついたれいなが「月に代わっておしおきよ」をポーズ付きで披露。客席からの「もう一回」コールでもう一回。お茶目でキマっていたけど、こういうのが映像に残らないのは残念に思う。それがライブの醍醐味でもあるけれど。
 ちなみに答えは「婦人警官の日」でした。

 八王子では光井欠場でわからなかった部分として、光井が大阪恋の歌のイントロ台詞を担当していて、「さすが滋賀県出身、オリジナルverの吉澤さんより上手い!」とか妙な事に感心したり、ひょっこりひょうたん島は光井が入る事によってやっと完成形である事に気づいたりと、9人娘。を堪能。やっぱりグループ物は全員居てこそだと私は思いました。どのメンバーが良い!どのメンバーはいらない!とかは、自分には論じられない。ヲタ論争イラネ。
 実は、ひょっこりはこの日一番印象に残った曲。間奏台詞部分での小春がコミカル過ぎて楽し過ぎ。ヘンな事をさせたら一級品だこの子。しかも、ヘンだけではなく可愛いというのもミラクル。
 この曲では、ジュンジュンとリンリンも楽しそう。シリアスなダンスを踊っている二人より、コミカルな曲の方が似合っている気がした。

 ソロコーナーでは、愛ちゃんのDo it Now!での歌いっぷりに感心したり、ガキさんが心底楽しそうに真夏の光線を歌っている姿に「この曲は今後、ガキさんのもの」と思えてきたり、さゆのふるさとがこの日はちょっと不安定でハラハラしたりと、聴き慣れた曲なのに新鮮さを感じたステージになった。特にガキさんは、とても輝いていた。いつもは縁の下の力持ち的存在だけど、この曲では素敵なヒロインになっている。笑顔が最高に輝いているのだ。大げさでなく、真夏の光線とひょっこりひょうたん島のために、今ツアーのDVDを買おうと思っている。

 日替わりコーナー「シングルにまつわる思い出」は、「愛あらば IT'S ALL RIGHT」。この日の発言者は小春にえりりん。小春は加入時にこの曲でレッスンをした時の思い出、亀井さんは「安倍さんに歌い方を褒めてもらった思い出」を語った。しかも、「亀ちゃん、良いねえ」と褒めてもらった事を説明する際に、チョッピリ「なっちの喋り方の物真似」が入っていたような気がしたけど、あれは狙ったのか、自然に出たのか、どっちなんだろう?
 日替わりと言えば、お楽しみが「かしましスロット」。自分が観た八王子公演では小春だったので、今度は勿論違うメンバーがいいなあ。さゆ来ないかな? で、結果は
 久住小春
 前回のレポートにも貼ったけど、また歌詞を悔しさ混じりに貼ります。
 「新潟県です米処 玄米キラキラおいしいよ キラキラといえばきらりん レボレボリューション」

 後半の勢いつき過ぎな曲達の中では、シャボン玉でのれいなが特に印象的。ハードな今ツアーで、しかもセンターの一人としてステージに立っていながら、れいなのタフっぷりには驚くばかり。シャボン玉みたいなハードナンバーでも、余裕すら感じられるほど。愛ちゃんにしても、れいなにしても、細いのにあの体力は素晴らしい。観ているヲタの方がスタミナ切れるんじゃないかと思うほど。

 センター二人が、そんな風にセンターである事に説得力ある存在感を見せるステージである今ツアーは、それゆえに他のメンバーも安心して輝けているように思える。パート割は二人に集中していても、不思議と見終えた時の印象は全員分あって、しかも全員それぞれに見せ場があった事を思い出せる。
 実は八王子の時はラスト近くで披露される「みかん」で胸が熱くなった。この9人だからこそ、すべてのシングルを歌うなんて無謀なセットリストによるツアーが開催出来る事を実感して、9人娘。が明るい未来を歌う「みかん」に思いが極まったのだと、後になって思う。
 そして、宇都宮では「みかん」の次に歌う、アンコール前ラストの「歩いてる」で感無量になった。今、確かに9人は新しい道を歩いてる。ちょっと気が早いけど、秋ツアーも格好良くハードなものを期待してみたい。そんな希望を感じた宇都宮公演でした。

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