ふるさとの上州おもふ雷のあと 亜紀子
逝く夏の夕照に蝉つのりけり
蝉声の挽歌一樹の暮れてなほ
夕蝉のこゑ透きとほる夏の果
亜紀子
猛暑とて過ぎてしまへば戻らざる
引く波の音無く夏も逝きにけり
夕蝉の嘆き切なり晩夏光 亜紀子
豆ほどな象虫に鼻ありにけり
百日紅みな垣越えて花こぼす
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