Nonsection Radical

撮影と本の空間

お墨付き

2013年08月23日 | Weblog
お墨付きが好きなのは日本人だけかどうかは知らない。
でも少なくとも日本人はお墨付きに実利と安心感を抱いているのは間違いない。
「御用達」とか「ミシュラン」、最近は「世界遺産」とか。
ニュースで世界遺産登録に向けての”競争”が繰り広げられていると伝える。
確かにその集客力は大したものなのだろう。
寺社には入り口に「世界遺産」と記された大きな石碑が建てられているところもある。
それが景観を損なっているような不自然なものであっても。
世界遺産に登録されたのだから、静かに見守っていこう、ではなく、さあたくさんの人が見に来てください、なのだ。

様々なブランドにお墨付きを受ける事で、安心して出かけていけると思うのだろうか。
それとも記念に一度見ておこうと思うのだろうか。
それはそれで構わない。
これまでだって観光名所というのはそういうものだったし。
でも、それでも、でも、なんか味気ない気がする。
お墨付きがなくたって、貴重で守るべきものはたくさんあり、その地で守る努力を続けてきた人達がいるのだ。
でも、それが有名なお墨付きがないだけで、見向きもされないとなると、単なる有名好きと言われないか。
お墨付きを得れば、当たり外れもなく、情報もたくさん得られて、便利で安心なのだろうがね。
だからどうこうしろとは言わないけれど、なんか味気ないんだよなぁ。






魚の棚 べんてん通り
兵庫県明石市本町1丁目
撮影 2013年7月13日 土曜日 15時40分



上本通り商店街
静岡県沼津市大手町5丁目
撮影 2013年8月10日 土曜日 13時05分
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