Nonsection Radical

撮影と本の空間

「理性的」な人は仕事ができない

2011年10月22日 | Weblog
ネットでは、放射能被害を懸念する人々に対して、理性を持って「何にもわかっていないバカ」と評する人達が結構いる。
でも、残念ながらそういう人達って、自らが思うほど「デキル」人間じゃないんだよね。
彼らがバカにする「大衆」というのは、これも残念ながら彼らよりも大多数で、実際の経済に、社会に影響を及ぼす力は少数の「賢者」の比ではない。
つまり、生産し、消費し、欲しがるのも大衆なのだ。
その人達を相手にケーザイというものが動いている。
その「お客様」を「賢者」はバカにして、その心理を理解しようとはしないで、お高くとまっているのだ。
そう評価される彼らが、はたしてケーザイ活動を行なっていけるのか?
簡単にいると、モノを買ってもらえる働きが出来るのか?という事だ。
コイツらはバカだから、この程度のものを売っとけばイイ、ではモノは売れない。
まったくニーズを把握せずに、自分の売りたいモノを売ろうとしても売れるわけがない。
心ならずも媚を売って買わせようとしても、そんな態度はミエミエだ。
どうやっても「顧客」のニーズをつかまずにモノを売ろうとすることは、この不況の世の中では難しい。
しかし残念ながら「理性的」な彼らは、俺様が考える事が正であり、バカな大衆の考えなど考慮する必要もないと思っているので、売れるモノを作る事も売る事もできないのだ。
なぜ「大衆」は、こうも理不尽なまでに放射能を懸念するのかと、一度でも考えた事があるのだろうか?ねえだろうなぁ。
考えた人は、そこに「大衆」のニーズを汲み取り、商売する事が出来るのだな。
正悪や賢愚をスケールとしない、求められるものをサービスするという態度が売買の対等な商売として成り立つわけだ。

あくどさはあるけれど、中国製の格安インチキ放射線測定器などは、中国人が日本人大衆のニーズを敏感にキャッチして、迅速に供給するという「商売の王道」を身につけているからで、その情報力スピード感発想をインチキでなくやれば成功間違いなしなのだ。
そういう感覚を身につけていない「理性的」な人達は、他人をバカにするだけで実社会においては、口だけの使いづらい人でしかない。
だから、せいぜい教員をはじめとする公務員や議員など、サービスとはいまだ多少無縁でいられる隙間に生息する事ぐらいしかできないのである。
いや確かにいまだに民間会社にも、そういう口先だけエラそうでいて、性格がめんどくさく、仕事のできない嫌われ社員はいますけどね(苦笑)。



上越市中央1丁目
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする