闘う社長の再起編

大きな夢を持って、日々、いろいろな事と格闘しています。
このブログは、そんな私の毎日の成長記録です。

無能なリーダーが多い!

2009年11月25日 11時28分23秒 | Weblog
昨日、知り合い企業の社長さんから、「ソフト開発の技術者を知らないか」との
問い合わせがありました。
おぉ!久々に聞く仕事の案件、しかし、いろいろ条件のハードルが高く
適合する人材も直ぐには思いつかず、提案できませんでした。

その条件の中に、何ともマヌケな条件が!!
「プロジェクトのリーダーが27歳なので、できれば同年代またはそれ以下の
 年齢の技術者」という条件。
確かに今、技術者が余っているから、発注側でいろいろ条件を付けやすいとはいえ
この条件は、「リーダーが無能なので、いろいろ提案してくる有能な技術者より、
 バカで何かおかしいと思っても「はいはい」と言う事を聞いてくれる人」と
言っているのと同じですな。
こんなプロジェクトで生み出された製品は、多分、売れませんよ

でも、これが笑い話で済まないのが私たちの業界。
多くの場合で条件の一つが「プロジェクトリーダーより年齢が下の人」です、
こんな事いっているから、日本が中国に抜かれるのですよ。

中国なんか、若いリーダーが堂々と、年上の有能な技術者を指揮して
モノづくりをしています、へたすりゃぁリーダーが一番若いという事もある。
つまり餅は餅屋式ですから、効率よく人的資源を使えますので
品質がどんどん良くなり、リーダーは舵取りに専念できます。
全く日本の企業の考え方は、マヌケそのものですよ。

もちろん海外の例ですが、以前、高校生がインターネットを通じて
30代40代のベテラン技術者やベテランデザイナーを指揮し、
製品をつくった例をテレビで紹介していました、出来上がった製品は
素晴らしいものでしたよ。
了見の狭い島国根性では、このような発想は、絶対出て来ないでしょう。

大体、日本の企業で、「リーダー」という単語の本当の意味を知っている人が
どれだけいるでしょうか? 多くの場合、リーダーと構成員の関係は
まるで戦国時代の主従の関係だと思っているのではないでしょうか
それぞれが、属性の違う役割分担だという事がわかっていない!!

リーダーは、いわば大企業の経営者と同じです。
自分はモノづくりができなくても、優秀なスタッフを連れてきて
作業工程の管理が上手なものにスケジュールを立てさせて
もし、様々な外部との交渉が発生したら、交渉の上手なものに任せる、
リーダーは、それらの資源を有効にかつ効率よく動くように調整し
最終目的を達成させる舵取り役です。

もし企業経営者が、自分より若い人しか採用しなかったら
それぞれの業務に精通している人が居ないわけですから、
効率が悪いし、経営者も経営に専念できないでしょう。

私たちの業界のこのような悪習は一掃されるべきですな。
そしてもっとリーダーという役割を自身を持ってまっとうできるだけの
本当にスキルのあるリーダーを育たなければなりません。

少なくとも、今日、IT業界の企業が中国のIT企業とまともに勝負できないのは
このようなマヌケな事情が大きく影響していると思いますね。


今日目に付いた記事:
 ・「リーマン危機」から1年、輸出なお前年の8割 10月貿易収支
  気持ち的には、5割くらいしか回復していませんよ

今日の気持ちステータス:

今日の一言:
 スキルのないリーダーは去れ!