2015年9月21日デイリースポーツ
清宮克幸氏、ラグビー“純血”主義は「ささいなこと」と翻意
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ラグビーW杯イングランド大会に出場中のFB五郎丸歩の外国人選手についてのツイートが話題になっている。「ラグビーが注目されてる今だからこそ日本代表にいる外国人選手にもスポットを。彼らは母国の代表より日本を選び日本のために戦っている最高の仲間だ。国籍は違うが日本を背負っている。これがラグビーだ」というものだが、この背景には他の競技と異なる、代表選出の条件がある。
各国の代表に選出されるためには、
(1)その国の国籍を保有していること以外に、
(2)父母または祖父母がその国の国籍であるか、
(3)3年以上その国に継続して居住していることの合計3つの条件がある。
いずれか1つを満たせば代表チームに入る資格が得られるため、必ずしも日本国籍を取得しなくとも、外国出身の選手が代表入りできる。
3つ目の居住のルールがあるため、国籍取得が必要なサッカーなどよりは容易に外国出身でも日本代表になれることは否定できない。だが、おいそれと簡単に外国出身の選手が日本を選んでいるわけではない。
たとえば、マレ・サウはニュージーランド出身で両親がサモア人のため、日本と合わせて3か国で代表となる資格があった。特にサモア代表入りは現実味があった状況だったが、悩んだ末に日本を選んで13年に代表デビュー。今回のW杯に出場した。
そのマレ・サウはフルタイムでプレーし劇的勝利に貢献した。最後のトライを決めたのはニュージーランド出身のカーン・ヘスケスだった。こうした日本出身選手と外国出身選手が一体となって達成した偉業に、心を動かされたのがヤマハ発動機の清宮克幸監督だ。
20日夜に出演したNHK「サンデースポーツ」で、率直な思いを口にした。
「ラグビー観とか人生観が変わりました。私は常々、日本のラグビーのためになるにはどうしたらよいか、ということを口にしていた。選手の中に日本人が何人いなきゃだめだとか、監督やスタッフが日本人じゃなきゃだめだとか、そういった発言をしてきたんですが、実にささいなこと。そんなことにこだわっていても仕方がない、と試合を見て感じてしまったんです」 五郎丸が訴えたように、そして清宮監督が感じ取ったように、ジャパンにかける思いに出身地は関係ない。
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ラグビーの純血主義というのがよくわからなかったが、とにかく、今回の快進撃の背景には日本の国籍をもたない親や祖父母が日本国籍でもない選手がいるということである。
国籍がちがっても日本でプレーし日本の仲間と試合に臨みたいとおもってくれるのだから、ありがたいことである。
みんないい感じの選手たちである。
サッカーもラグビーもグローバル化したんだね。
世界は融合しているのだ。
スポーツや芸術文化などでどんどん融合するとよい融合の仕方が生まれると思う。
芸術文化、たとえばオペラなんて声がよければ勝ちの世界。
全部日本人のオペラもあるけれど、それもナンセンス。
蝶々夫人は日本人のほうがうれしいけどね。