3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

少子化を食い止められるのか、女性手帳

2013-05-12 16:06:49 | 女性の地位
女性が社会進出すれば、キャリア志向となり、当然だが、そのままにしていれば少子化はどんどん進行する。
今の我が国の少子化の進行は、そのままにしておいて、無策だったからである。

妊娠・出産は30代前半までに、ということは、だいたい常識があればだれでも知っている。
しかし、大学を出て、10年ぐらい働いて、これから出世コースへと思ったら、どうしても30過ぎでしまうし、そこで我慢して一人産んで、あとは大変だから子どもは終わりというのが、考えられる女性の人生選択だろう。

そこを、なんとか二人産んでね、と、あれこれ女性手帳なんかを若い女性たちに渡して何とかしようとしているのだろうが、20代前半で一人産んで、第二子は30代前はまでに、などというのはキャリア女性にとっては、非現実的である。

多くの女性も大学に進学する時代、22で大学卒業してすぐ結婚して子どもなんていうのはそう多くはないだろう。結婚はしても子どもまでもうけるかというとかなり勇気がいる。

高卒なら3人は可能かもしれないが、住宅が狭くて、また、教育費がかさむので、これまた、出産制限する。

とにかく、みんな、出産制限しているのだ。これはある種の生活防衛である。
生活の先行きが見えないから産まないということなのだろう。子どもをもうけたって、会社倒産してお父さんが失業したらどうするのか?ということで、結果、産めないよね、ってことになる。

若い夫婦に広い住宅を保障し、教育費をほぼただにし、保育士増員して質の高い、病児保育、早朝夜間もありの保育を整備、通勤地獄を解消し、労働時間を短くすれば、みんな3人ぐらい産むだろうよ。多様なライフスタイルに合った働き方ができればよいのだろうから、そういう応援体制が必要だ。

住宅ローンでひいひい、教育費が国立大学だって高すぎるし、通勤地獄は解消しそうにないし。キャリア志向の仕事であればブラック企業並みに働くのがふつう。こんな長時間労働じゃやってられない。

子どもを預けて働くよりは専業主婦になったほうが楽だが、そういう輩がじゃあ3人産んでくれればよいかというと仕事辞めるから収入減になってしまい、で、1人がせいぜいだったりする。

1000万稼ぐ男をさがせということになるのだろうが、1000万以上稼ぐ男はそんなに多くはないし、そういう男性たちは忙しいから交際する時間も出会いもなく、で、職場の女性ということになるが、同僚はみな1000万以上稼ぐキャリア女性だったりするから、結婚しても子どもは後回しになるというもの。

とにかく、手帳は男女になら配布してもいいけど、妊娠のメカニズムがわかったところで、妊娠に踏み出すかどうかはわからないし、たぶん、その程度の情報を入手したからといって、産まないだろうね。




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