3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

母を看取って 8:She died. 夢の話

2013-10-20 15:11:27 | 日記
いつだったか忘れてしまったが、先週の台風の日あたりであっただろうか、母が夢に出てきた。
なにやら、布団の上でドスンとしりもちをついて、遊んでいる。
お母さん、そんなにドスンドスンやると体に悪いからやめたら、と私が言うと、面白いから、とでもいうようにドスンとやって仰向けになってみたりしている。

最近は夢に出てこなくなったと思っていたら、出てきた。

夢の中の母は何も語らず、なぜか目を合わすこともない。
たったそれだけの会話なのだが、忘れずにと思って、このブログに書き留めておくことにした。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日は雨が降って寒い。
日曜日の午後、私が仕事をしているとよく母は電話をかけてきた。
「何しているの?寒いねえ。何か面白い話はない?」などと他愛のない話。

もう母が日曜日の午後に電話をかけてくることもないんだなあとしみじみ思う。
こうしていると電話が鳴るような気もする。

母が笑っている写真、うちのベランダに咲いた小さな秋の菊を供す。
ちょっとおやつでもと思うと、母が「私も」って言っている気がして、じゃあ、ちょっとだけ、といって、写真の前においてあげる。

こんなふうにしていると、母が近くにいる気がしてくる。

子を思う気持ちは死してなお続くものなのか。

母が愛情をいっぱいに育ててくれたことにあらためて感謝する。

こんな風に書いていたら、なんだか涙目になってきた。

寒くなってきたから、母が送ってくれた毛糸の靴下を出してはいてみることにしよう。
母の思い出にしばし浸ることとしよう。
もう二度と母から毛糸の靴下が届くことはないのだけれど。



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