3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

2020.3.14 バルコニー便り 新型コロナウイルスは世界に拡大

2020-03-14 11:41:28 | 日記
新型コロナウイルスの感染は日々拡大している。
武漢から始まったこのウイルスは当初韓国や日本などの東アジアに広がり、中東イランに、そして今やイタリアがその中心となっている。欧州にひろがり、そしてアメリカでも多くの感染者が報告されている。

イタリアは中国との関係が緊密で特に北部の衣料関係の工場などでは中国人労働者が多く働いている。
イタリアは高齢社会で少子化の進行も激しい国で有名である。日本に次ぐ少子高齢社会なので、中国からの観光客だけでなく、労働者として多くを受け入れなければ国が成り立たなくなっている。中国依存が裏目にでたイタリアの感染拡大である。
緊縮財政政策で社会保障費をカットしたために医療がぎりぎりまで削減され、平時はよいが、今回のような非常時には対応できず医療崩壊がおき、その結果多くの死者が出ていると考えられる。
だから、社会保障制度というものは平時ではなく非常時に対応できるかに照準を合わせて制度設計されるべきなのである。
加えて、アメリカ的な金持ちだけが良い医療を受けられる、というような体制は平時はいいかもしれないが、良くはないが問題は顕在化しないが、しかし、今回のような感染力が強く、貧富の差なく、だれもがその脅威にさらされるとなるとことは重大である。しかもワクチンもなく、糖尿病のような基礎疾患がある特に高齢者を襲うとなれば、平時からいかにだれもが受けられる医療体制を構築しているかが問われるのであろう。

東京オリンッピックは開催されるのかどうか、という議論がある。
また、経済活動を抑制すると株が暴落して大変なことになる、という話もあるが、
今はただただこのウイルスの感染拡大防止のために何ができるかを考えるときだとおもう。
経済活動を活発にすれば人の異動は避けられない。異動を制限して経済的には瀕死になるかもしれないが、それでも感染拡大を防止することが最優先課題だとおもう。なぜならば、医療崩壊を防ぐために必要なのだとおもうから。
医療崩壊してしまえば何万人という人が命を絶たれる。私もあなたもその中に入るかもしれないと思えば、ぞっとする。
貧乏してもとにかく生き延びようとすることのほうが大切なのではないかとおもうのである。

世界に感染が拡大しているから、日本だけの問題ではない。
わが国だけがオリンピックやりますといってもだれもそんな余裕はないというのが世界の情勢である。
今は金儲けは二の次にして、まず、感染を最小限に抑え、医療を崩壊させないことが重要である。
政治はそのために英断を下す必要がある。
金儲けや政治的パフォーマンスではなく、おなかの底から必要だとおもう政策を力を尽くして考えるべきでありすぐさま実行すべきなのである。
政治家は間違っても身内大切とか贔屓とかそんな小さなことにこだわっていてはいけない。
人類が直面する脅威に対峙しているという責任感をもってことに当たるべきなのである。





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