3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

今日の毎日新聞:妊婦の選ぶ権利、女の気持ち、シニアのおしゃれ

2012-09-06 15:12:28 | 女性の地位
新聞は何社(A,M,N,Z)かとっている。取り上げたい記事は、結構、毎日新聞であることが多いような気がするが、毎日の今日のP12-13は女性のライフテージごとに遭遇する可能性のあるテーマであった。

■出生前診断(英国編)の話。
英国では、出生前診断が妊婦の権利として確立していて、すべての妊婦は無料で検査を提供しているとのこと。
重い障がいや病気を理由にした中絶は合法。関連する相談窓口もある。妊婦の自己選択を重視する英国。
それに対して、日本は、権利として確立していないし、程遠いように思える。
日本は戦前戦後、中絶の数は合法、非合法ふくめ、かなりの率だったと思う。しかし、昨今は、かつてより、いのち、を大切に、という教育がなされ、中絶に対する嫌悪感はかなり強いと思われる。英国のように出生前診断が権利で、もし、障がいがわかった場合、産むか産まないかは妊婦に選択に任されているいというのは多分あまり理解されない雰囲気だと思う。

筆者は基本的に、選択の自由は妊婦にあると思っている。中絶を選択するにしても妊娠を続行するにしてもどちらを選んでも不利益にならないようにサポートが必要であると思う。障がいの子どもを持つことで仕事をやめざるを得ないというような不利益がないような社会ならよいが、実際にはむずかしい。と考えると中絶する女性もいるだろうし、その選択を責めることはできないだろう。

主体的に産んで一生懸命に育てる、それはそれで良いと思う。障がいの子どもをもつことで見えてくる新しい世界、人生、生活もあるから必ずしも大変なことばかりではないと思うから。


■次の記事、同じ面に53歳の女性の話。
夫が交通事故で重度の障がいをもち意識は正常、でも、人口呼吸器を装着しなければならない体になってしまって、長期療養の病院に入院して3年目になったという話。自分の精神状態がいつまでもつかわからないと書いている。死なれてしまうよりつらい、と。
街中で夫に似た人を見かけると、治ったの?と声をかけてしまいそうになる。

なんて切ない話なのだろう。女性の一生は大変なのである。幸せに結婚し、子どもを産んで、それで50ぐらいになって、夫が重度の障がいになることもあるのだ。死別より悲しいこと。

■13面は、シニアのおしゃれのかつらの話。
年を重ねてもずっとステキでいたいと誰でも思っているのだ。かつらって楽しい。変身願望を満たしてくれそう。年取ったらシニアのおしゃれを楽しみたいものだ。

前述の夫が障がいになった人は、この先どうして生きていったらよいのか、希望がもてないのだろう。シニアになっておしゃれをして・・と思っていたけれど、人生は思うようにならないものなのだ。



コメント
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