お好みチェック・・・伝えたい事・・・

　あっ朝市の準備をしていた午後、初めてのお客さま（ご夫婦）が見えた。焙煎が一段落したところで、コーヒーのお好みチェックをした。

普段飲まれているコーヒーは・・？、コーヒーをどのように買い求めているのか・・？、どのような淹れ方をしているか・・？などの対話をしながら、２種類の豆を淹れてみた。

真剣に味を確かめるご夫妻は、結局２種類の豆を求められたが、話の最後に「コーヒーでは味においても、香りにおいても幾度となく裏切られてしまっていたんですよ。」とつぶやいていた。

その言葉の中には、コーヒーに対する不信感が強く残っているように思え、そんな不信感をひとつ、ひとつ取り除く為の時間と体験が必要とつくづく思った。

コーヒーには焙煎と言う加工を施す事によって、何が起きて、時間と共に何が消えていくのか、それだけでも伝えたいと思った。

わずかな時間の取り組みだったが、少し満足した表情で帰られたような気がする。

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