教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

夏の森では気をつけて

2015年07月21日 | 自然

関東甲信越が梅雨明けした日、ちょっと足をのばして
山梨県へ行ってみました。


暑~い、でも水辺は爽やか~!


小川の水は透明♪イモリやサンショウウオが歩いていないかな?
台風11号の影響が残っているのか水量はかなり多めでした。


川沿いの道をゆくと、このミヤマカワトンボに


カワトンボがいました。色違いで茶色の翅にメタリックグリーンの体タイプ
がいましたがニホンカワトンボ、アサヒナカワトンボどちらなのかな?


いつも飛び続けているウスバキトンボが珍しくとまってくれたのでパチリ。
しゃがんでこのトンボを撮っていたら頭の上にオニヤンマが飛んできて
撮り逃してしまいました。残念。


さすが昆虫王国。美麗種ルリボシカミキリ♪


河原の石の間で飛び回っていたこのハチも青緑色に輝いていました。


長い産卵管のハチです!
産卵管を入れないでも体長4cmほどはあったでしょうか。
このオナガバチの仲間は触角で木材の中に潜む幼虫の居場所を確かめ
なんとその長い産卵管を差し込んで幼虫に卵を産み付けるのだそう。
そのシーンをみたかったなぁ。

今思い返せば、草むらに突進したのはこの時だけなのです。
帰宅して靴下を脱ぎ、しばらくしてから「ちょっと痒い!」と足の甲を見ると
植物の種が。指でつまむとベリッとマジックテープを剥がすような感覚が
あり、そのゴマ粒のようなものはものすごいスピードで歩き出しました。

「マダニだ!」と気がつき虫はセロテープでぐるぐる巻きにしてしまいました。
今回も写真を撮る余裕はなく・・・気味悪くなって全身を急いで調べました。
ほくろが多くて紛らわしい!マダニがついていたところは今直径1cmの
赤い円になって痒みがあります。これですめばよいけれど・・。

マダニにヒルにスズメバチにドクガ。夏の森を歩いたら、全身を払って
から車に乗るべきだとしみじみ思いました。


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Tさんの新作日本画

2015年07月20日 | 教室風景

Tさんは秋の古都に取材されました。


「奈良法起寺」  日本画  F10

ながきにわたって人々を見守り続けてきた日本最古の三重塔が
優しく清清しい光に照らされています。眠ったように乾いた田んぼ、
黄金色に染まる木々が素朴な塔を取り囲む光景は郷愁を誘います。
落ち着いた筆致や構図や色合いが心に沁みる旅情溢れる作品です。

近づいてみました。

現地で描いた淡彩スケッチをもとに日本画を描きました。岩絵の具
ならではの積み重ねる仕事が瑞々しさを損なうことがありますが
今作でそれはなく、やわらかい空気感と透明感はそのままに塔の
重厚さと味わい深さが増して、いつまでも眺めていたくなります。

過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Tさんのページに制作順に掲載されています。また、ご自身のHP
「水彩スケッチ紀行」には日本のみならず世界各国を旅した際に
描かれた作品が多数おさめられています。ぜひこちらもご覧下さい。



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森の中の出会い

2015年07月19日 | 生き物

お尻に蝶がとまっているよ!


撮ってもらったルリタテハは、羽化したてなのか深い青色をしていました。

ルリタテハは花の蜜よりも樹液や腐果を好むということですが・・・
私から獣臭が漂っているわけではなく、汗にひかれて来たのでしょうね!
それともお彼岸だからお父さんだったりして・・。


森の日当たりのよいところではメスグロヒョウモンも飛んでいました。
こちらは名前の通り黒っぽいメス


こちらはメスグロヒョウモンのオス
オスは翅をひろげるとオオウラギンスジヒョウモンやミドリヒョウモンに
とても似ていて、あとで確かめるのも楽しいです。


久々に巨大なナナフシに出会いました!
こちらを敏感に察知してけっこう速い動きを見せていました。


あっ、スカシダワラ。クスサンの繭です。
秋に羽化する大型の成虫も見たいものですが


今の時期はまだ幼虫。
ふと見上げたオニグルミの木にシラガタロウとも呼ばれる迫力ある幼虫が
いました。青白い毛がみっしりと生えており、体側にはスカイブルーの点々
があって美しいです。とても触れませんが・・。


珍しくキチョウがとまってくれました。

蚊はたかってくるし暑くてたまらないけれど、やはり生き物がたくさんいる
この季節は楽しい♪この夏また顔のシミシワが増えそうです。


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7月最後の教室日

2015年07月18日 | 教室風景

7月最後の教室日は雨がシャワーのように降ったり日が差したり。
台風の影響で特に午前中は不安定なお天気でした。


明日から8月末まで夏休み、お休みが明けたらすぐに作品展が始まるので
心なしか筆に力が入り、進めておくべき作業の確認にも余念がありません。


午前中にはHさんが日本画作品、Uさんが水彩画作品を、
午後にはTさんが日本画作品を完成させました。順次ご紹介してまいります
のでお楽しみに☆
長い夏休みをはさみ、次回の教室日は9月4日(金)です。
「よい夏を」「体大事にしてね~」と挨拶しあい2015年前半が終了しました。


いつもよりも15分早く家を出たら30分早く上郷森の家に着きました。
朝は少しの時間差で道路の混み具合が違うものですね!
余裕があったのでゆっくりホタルの池まで歩いていくことができました。


もう汗だく・・・とにかく暑い、息苦しいほどの蒸し暑さです。


今年のクサレダマは小型


アサザの花の数も少なめです。葉の上には何もいない・・。
この夏は楽しみにしていたヤマアカガエルの赤ちゃん上陸をやっぱり
見逃してしまったんだな~とがっかりしていると


とろっとした塊がススキの葉の上に!


上陸したばかりのシュレーゲルアオガエルの赤ちゃんです♪
オタマジャクシ時代の名残りのしっぽと艶やかな体。
やや離れていたのではっきりわかりませんが、あごの下には
大きな滴を抱えているようです。
頑張って大きくなってまたこの池に帰っておいで~!


珍しく活発に歩いているのが見られたオジロアシナガゾウムシ

太陽が顔を出した途端モンキアゲハにアオスジアゲハ、クロアゲハに
ジャコウアゲハが飛び出し、トンボたちもパトロールを開始しました。
一ヶ月半後の森はどのように変化しているのかわかるように
今の状態を覚えておこう、といつもよりじっくり観察した朝でした。


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Hさんの新作パステル画

2015年07月17日 | 教室風景

Hさんはある日の海を描かれました。


「うろこ雲に沈む夕日」  パステル画  P20

今まさに落ちようとする太陽が空一面に魔法をかけたよう。花にも似た
紫色のうろこ雲が広がるなか、黄色く輝く太陽の道をゆく一艘のヨット。
海は凪いでいるように見えて手前の岩礁には波しぶきが上がっており
実にドラマチックです。彩りも鮮やかな奥行きと広がりのある作品です。

近づいてみました。

雲の中の白にだけ不透明な絵の具を使い、夕日が反射する海面
の白にはパステルを厚く重ね、遠景の岩場の白は紙の地をいかして
質の差を出しました。大胆さと穏やかさが同居する幅の広い表現と
個性的で華やかな色遣いにより夢のような一瞬をきりとりました。

精力的に大作に挑むHさん。これからの作品も楽しみです☆
Hさんの作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の"作品集"のなかの
Hさんのページに掲載しています。ぜひこちらもご覧下さい。


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トンボたちのバトル

2015年07月16日 | 生き物

早春ヤマアカガエルたちが産卵し、その後干上がった池は
現在水量が回復してトンボたちの熱い戦いが繰り広げられています。


クロスジギンヤンマのメスがさっと飛んできて


水草の茎にとまり、産卵を始めた・・・と思ったら


ショウジョウトンボに追われ、なかなか落ち着いて産むことができません。


クロスジギンヤンマのオスは飛びまわっていましたが
産卵するメスを守るような行動は見られませんでした。


クロスジギンヤンマがいなくなった途端やってきたシオカラトンボ


左側のメスが腹端を水面に打ち付けるようにして産卵している間
右側のオスが他のトンボからメスを守るような行動をしていました。


ふと水の中を泳ぐようにして渡るカマキリを見つけました。
これは・・・お腹の中にハリガネムシがいて行動をコントロールされて
いるのかもしれません。宿主から出てくるハリガネムシが見られるかも、
と観察していましたが時間切れ。

小さな池でいのちをつなぐドラマがたくさん見られた朝でした。


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Nさんの日本画完成

2015年07月15日 | 教室風景

Nさんは華麗な世界を描かれました。


「眩く(めくるめく)光」  日本画  F10

5組の男女が虹色に輝く光を浴びて優雅に、そして情熱的に踊って
います。鍛え抜かれた踊り手の美しい姿勢と表情、エレガントな衣装
に目を奪われますが作品の一番の魅力は全面に溢れるエネルギー。
煌く夢と生気に満ちた心躍る物語に元気をわけてもらえる作品です。

近づいてみました。

まず粗い粒子の岩絵の具を重ね艶やかな黒い下地をつくりました。
ダンス経験者ならではの鋭い観察眼で迫力ある踊り手を描き出した
のち大胆に黒をかけて消し、光の流れと空気の震えを表現しました。
しっかりした構想と的確な筆遣いによって力強い世界が生まれました。

描く楽しい気持ちが画面に溢れているNさん。次の作品も楽しみです。
過去の作品は制作順にHP「上郷の森 日本画教室」内の"作品集"の
なかのNさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。





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7月四回目の教室

2015年07月14日 | 教室風景

早くも7月四回目となった教室日は快晴。
暑いですね~!が合言葉のようになってしまいました。


台風の影響でしょうか、風はあたたかく湿っていて
少し歩くだけで汗がふきだしてきます。


夏休み目前、9月の展覧会に出品予定の作品に集中している方も多く
アトリエはとても静か。ニイニイゼミの合唱がよく聞こえました。


午後にはOさん、Hさんのパステル画を撮影しました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆

暑さと眩しさに耐えかねて木陰の道を行くと

いつものトラさんが涼んでいました。


大好きなムラサキシジミ♪今年はよく出会います。


朝のうちはビュンビュンとびまわっていたアオスジアゲハも
お昼には木陰で小休止。


キツネノボタンで吸蜜するスジグロシロチョウ
さすがに暑すぎるようで小さな生き物も日陰に避難しているようでした。

前回クロスジギンヤンマは姿を消したとばかり思い込んでいましたが
池ではこの日、綺麗なオスが飛びまわりさらにメスが産卵していました。
そのシーンはのちほどご紹介いたします。


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スイレン池の生き物

2015年07月13日 | 生き物

いろいろな生き物がいるスイレン池を久しぶりに訪れました。


じっとして見ていると汗が出てきますが暑さはこの花にぴったり。


ずんぐりしているのではじめネキトンボかと思ったショウジョウトンボ


黄色い線とお腹の太さが目立つニホンカナヘビ。お母さんかな?


まだ幼いトノサマガエル


クロイトトンボかな?か細いこのイトトンボに


大きめのイトトンボ、モノサシトンボのカップルがたくさん見られました。


家の近くではなかなか見られないので嬉しい♪

いくら暑くても、蚊に刺されるのを避けるため薄手のポリエステルの上着を
羽織っているのですが、なんとその上から腕を刺されました!
ヤブ蚊ってすごいですね~・・・。
一度に何十箇所も刺されることがあり夏の森歩きの悩みです。


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Yさんの新作水彩画

2015年07月12日 | 教室風景

Yさんは浦賀の光景を描かれました。


「横須賀浦賀ポンポン渡し船」  水彩画  F4

江戸時代から続いているという浦賀湾の東西を結ぶ渡し船です。
海に映える朱赤、あたたかみのあるデザインの船はどこか懐かしさ
も感じさせ親しみをおぼえます。対岸から船体、海面に赤色がひびき
あい、動きのある水の表情もいきいきとした明るく愉しげな作品です。

近づいてみました。

長い船を後ろから見ているため形が難しく、鉛筆デッサンにかなり
時間をかけました。深い色をたたえた揺らめく海は水彩絵の具を
のせて洗い、水彩色鉛筆で描き込んで厚みと深みがあるのに対し
対岸は紙地を活かし線中心、という表現の差も見応えがあります。

筆遣い、線、色に力強さが増したYさん。次の作品も楽しみです。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Yさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。


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