教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

Tさんの新作日本画

2015年07月20日 | 教室風景

Tさんは秋の古都に取材されました。


「奈良法起寺」  日本画  F10

ながきにわたって人々を見守り続けてきた日本最古の三重塔が
優しく清清しい光に照らされています。眠ったように乾いた田んぼ、
黄金色に染まる木々が素朴な塔を取り囲む光景は郷愁を誘います。
落ち着いた筆致や構図や色合いが心に沁みる旅情溢れる作品です。

近づいてみました。

現地で描いた淡彩スケッチをもとに日本画を描きました。岩絵の具
ならではの積み重ねる仕事が瑞々しさを損なうことがありますが
今作でそれはなく、やわらかい空気感と透明感はそのままに塔の
重厚さと味わい深さが増して、いつまでも眺めていたくなります。

過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Tさんのページに制作順に掲載されています。また、ご自身のHP
「水彩スケッチ紀行」には日本のみならず世界各国を旅した際に
描かれた作品が多数おさめられています。ぜひこちらもご覧下さい。



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