とうとう桜と別れる時が…
あはれ花びらながれ
をみなごに花びらながれ
:
ひとりなる
わが身の影をあゆまする甃(いし)のうへ
三好達治「甃のうへ」より
降りしきる花びらは誰をもセンチメンタルにしてくれる。
惜しめども散りはてぬれば桜花いまはこずゑを眺むばかりぞ 太政大臣
(惜しんでも桜の花はすっかり散ってしまった。今は花のない枝先を
嘆き眺めるばかりです)
散ればこそいとど桜はめでたけれ浮き世になにか久しかるべき
伊勢物語より
(散るからこそ桜は素晴らしいの。この世に不変なものなんてあるでしょうか)
花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは。
:
散りしをれたる庭などこそ、見どころおほけれ。 徒然草137段
(花盛りや満月だけが見る価値のあるものではない。
:
花が散り敷いた庭などにも風情があるものなのだ)
咲いたといっては騒ぎ、散ったといっては嘆く桜の花。
今日の春の嵐に正真正銘散り果ててしまいました。
あはれ花びらながれ
をみなごに花びらながれ
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ひとりなる
わが身の影をあゆまする甃(いし)のうへ
三好達治「甃のうへ」より
降りしきる花びらは誰をもセンチメンタルにしてくれる。
惜しめども散りはてぬれば桜花いまはこずゑを眺むばかりぞ 太政大臣
(惜しんでも桜の花はすっかり散ってしまった。今は花のない枝先を
嘆き眺めるばかりです)
散ればこそいとど桜はめでたけれ浮き世になにか久しかるべき
伊勢物語より
(散るからこそ桜は素晴らしいの。この世に不変なものなんてあるでしょうか)
花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは。
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散りしをれたる庭などこそ、見どころおほけれ。 徒然草137段
(花盛りや満月だけが見る価値のあるものではない。
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花が散り敷いた庭などにも風情があるものなのだ)
咲いたといっては騒ぎ、散ったといっては嘆く桜の花。
今日の春の嵐に正真正銘散り果ててしまいました。