京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

マルセイユのブイヤベース

2007-10-21 22:00:06 | 
マルセイユはパリに次ぐフランスで2番目の大都市で
フランス最古の都市。貿易の中心として発展した港町です。



マルセイユといえばブイヤベース


ガイドさんに教えて貰い「ミラマール」という有名店に予約を。
(勿論ガイドさんに予約をして貰いましたよ

        
        前菜・タコとコロコロ野菜などとマリネ風に
           (オクトパスしか聞き取れなかった…


フランスパンの上に乗っているのはトリフ。
やはり一寸酢につけてあるみたいな味。

        
        カリカリに焼いたフランスパンとルイユという
        サフランとにんにくの入ったマヨネーズ。
        ブイヤベースのスープに浸して食べるらしい。
        ワインのつまみに、ルイユをたっぷりつけて
        このままカリカリ食べたけど、それも美味しかった


ワインはガイドさんにカシスワインが合いますよと言われていたので。
カシスはマルセイユの東南、20k位離れた小さな港町とあとでわかった。
このカシス産ワイン、すっきりしていてものすごく美味しかった。

        
        いよいよブイヤベースが。
        まずスープだけが出てくる。どうこのなみなみとした量
        いろんなスパイスの混じった不思議な味、でも魚の出しが
        でていて確かに美味しい。
        が、飲み切らないと次が出ないらしい
        飲んでも飲んでも減らない…とうとう少し残して
        おにいさ~ん、たすけてえ~


テラスの両端にコンロが置いてあって、鍋を温めながら
スタッフがちゃんと魚をほぐして、取り分けてくれる。
この魚はスープを取った魚ではなく、別に煮ているそうだ。
(安い店はスープに初めから魚を入れて煮てしまうそうですよ)

                
        隣のテーブルには「このような魚になります」とか
        なんとか言って魚を見せていたが、日本人にはどうせ
        言ってもわからんだろうと思ったか
        見せて貰えなかった。いいよ~だ、隣のをしっかり
        見たもんネ

        ガイドさんに、イセエビを入れるか?って聞くから、
        ほいほいとOKしてはだめよ、エライ高いよ
        言われていたから、日本語でイセエビ?と言われたとき、
        きっぱりNOと言ったのがお気に触ったのかも。

        スズキらしき白身の魚は美味しかった。ムール貝は
        わかったけど、あとはわかんない
        

デザートのプチケーキとゼリー (4人分です、数あわないけど)

        
        これは紅茶ですが、カプチーノが美味しかった


港の向こうに陽が沈む頃から始まったブイヤベースディナーも
おなかいっぱい、大満足で席を立つ頃はすっかり夜の帳に包まれていました。
         

世界遺産

2007-10-20 23:14:48 | 
その1 「アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建築群」

  古代ローマのユリウス・カエサル(日本ではジュリアスシーザー
  の呼び名の方が知られていますね)が作り上げた都市で、
  古代ローマの遺跡が残されています。


円形闘技場。2万5000人の観客が入れたそうです。
(時間がなくて中に入らなかったのが残念)

        
        今でも闘牛が行われているそうです。
        開催日のポスターが貼ってありましたよ。


ゴッホがこの闘牛場を描いています。

        
        これはローマ劇場。
        1万人の観客が収容できたとか。


サン・トロフィーム教会。
入り口のある中心の建物がロマネスク様式。

        
        入り口の扉の上の彫刻部分。
        ガイドさん曰く「古い形が全部きちんと残っている
        ことが重要なんですよ」

その2 「ポン・デュ・ガール」
  ポンは橋、ガールは下を流れるガール川。
  ガール川にかかる橋、通称「水道橋」です。
  


橋の高さは49m、長さは275m。2000年前にわずか5年で
作り上げたそうです。すごい

        
        アヴィニヨンの東方にあるユゼスという水源地から
        ニームまで50キロも水を引くために作られた橋です。
        ローマの町の人口が増えて、水が足りなくなった
        ためなのだそうです。

その3 サン・べネゼ橋。アヴィニヨン橋のことです。


アヴィニヨンの橋で踊ろよ、踊ろよ…
誰でも知っている歌のあのアヴィニヨン橋です。
羊飼いのべネゼが神のお告げによって、資金を集めて
作ったという伝説があるそうです。
     
        
        1190年、作られた時は21の橋脚と
        22のアーチがあったそうですが、大洪水で
        4つの橋脚を残して流されてしまい、
        川の真ん中でブッツンと切れています。

今回の南フランスの旅で目にすることの出来た3つの世界遺産です。
2000年も前にィ 今、目の前に存在するってすごいことですねえ


コート・ダ・ジュール

2007-10-19 22:43:21 | 
紺碧の海岸・コート・ダ・ジュールを散歩


コート・ダ・ジュールのデッキは代表的風景。
こちらの日の出は8時過ぎなので、
日本では夕方の4時近くでも、まだまだ陽は高く、
泳いでいる人もたくさんいました。

        
        プロムナード・デザングと呼ばれる
        幅広い遊歩道が海岸に沿ってどこまでも…
        散歩をする人、ローラーブレードをする人、
        日がなベンチで日向ぼっこをする人、
        ここの人たちは時の過ごし方が上手なのだそうです。


コート・ダ・ジュールが美しいのは
海の色だけではなさそうです。
ゴミが一つも落ちてないのです

        
        この海の明るく深い青がアジュールという色
        だから、COTE D'AZUR(紺碧の海)
        (真昼の海はもっともっと鮮やかよ


背中に哀愁を漂わせて、ギャルソンが一人、誰かを待つでもなく… 
絵になるねえ~ (^_-)-☆

        
        海を金色に染めて、陽が沈み始めると
        やがて海は漆黒のカーテンをおろす。
       
 
プロムナードの街灯に灯が点るとにわかに
街がきらめき出す。でもケバケバしいネオンは
ありません。主役交代、ダブルキャストのニースです。
急に冷たくなった風に送られて、さ、ホテルに帰りましょうか。

        
        コート・ダ・ジュールの中心の街・ニース
        山側には神戸のように高級住宅が並んでいます。
        この美しい青い海を窓の下に眺めて暮らせる人は
        どんな人たち? セレブなんでしょうねえ
       
        

南フランス帰りで~す

2007-10-18 23:10:13 | 
今回の旅の憧れの一つ目。


アルルの跳ね橋。ゴッホが描いた跳ね橋は焼けたそうです。
その後、忠実に復元されたのだそうです。


橋のそばには、ゴッホの絵のコピ-がちゃんと
置いてあります。見比べるとよくわかりますが、
色が違いますね。

        
        憧れの一番はこちら。
        フォーラム広場に面した夜のカフェテエアス。
        夜、明かりの灯ったカフェテラスに座ってみたかった…
        吉永小百合さんを気取って


耳を切り落として以来、度々発作を起こして
入院していたサン・ミレ・カトリック精神療養院。
今は市民センターになっていますが、この中で
ゴッホは沢山の絵を描きました。

        
        プロヴァンスと言えばセザンヌ。
        見る場所によって形が変わるサント・ヴィクトール山。
        セザンヌはこの山を描くために
        高台にアトリエを建てました

        
        セザンヌは毎日アトリエの窓から
        サント・ヴィクトール山を眺めて
        沢山の山の絵を描きましたが庭の木が
        育って、今では山が見えなくなってしまいました。
   
        
        サント・ヴィクトール山。
        (走るバスの窓からなので山が動いてる…


ニースではシャガール美術館に行きました。


シャガールは芸術品として展示した作品を
一部の人たちが鑑賞するのではなく
子供達や日常生活のそばに置かれることを
望んだという。
幼稚園の壁にも絵を描いたし教会にもモザイク画を
残したりしている。
その意思をくんで、美術館には幼稚園児たちが
楽しい絵の鑑賞をしていまたよ。


入館のときのチェックはとても厳しいけれど、
フラッシュをたかなければ、写真は自由に
撮ってももいいというのは驚き。でもうれしい


ゆっくり眺めて、優しい気分になりました

今、上野の森美術館でシャガール展が開催されているので、
どんな絵が来ているのか見てみようと思います。
雰囲気はどうでしょうか。

画家が描きたと心を動かされた場所に立てたことはすごいなあと
満ち足りた思いですが、その当時の風景があんまり変化して
いないそうでそれにも感動しました。
       

香る花

2007-10-10 22:24:59 | 季節のことば
昨日訪ねた街で初対面


花の手入れをしているおばさんに「見てください、
夜来香(イエライシャン)なんですよ」と言われた花。
しかし、調べてみたら、「夜香木(やこうぼく)」が正しいようです。
同じような花ですが、夜来香はもっと花が黄色く大きい。
ともに夜に芳香を放ちます。

        
        夜香木:ナス科西インド諸島原産


香る花と言えば、この甘い香り。
大きな銀木犀に出会いました。

        
        甘い金木犀の香りより爽やかさがあるような
        散り敷く時、白いシャワーもステキでしょうね。


銀の方が金の母だそうです。
原産は中国です。


        
        珍しい美男鬘の生垣の家がありました。
                


昔、鉢植えの美男鬘がありましたが、父が亡くなってから
いつの間にか消えてしまいました。
1つか2つしか成らない実をいとおしそうに眺めていた父。
美男鬘の生垣なんか見たらよだれを垂らすかな

        
        美男鬘の赤い、ちょっと不思議な実です。
        名前の由来は、樹液を整髪に使ったから。
        これを使うとみんな男前になったんだ

知らない街を歩くと、いつもと違った花や猫に会えて
  楽しい街散歩をしてしまいました。


イラン産

2007-10-09 23:42:36 | ちょっと立ち話
本日訪ねた家でご馳走になりました

        
        イランを旅行 してきた友人のお土産だそうですが
        名前は知らないとのこと
        パリパリ、カリカリ飴のような…


訪問先でもさっとカメラを取り出すこのブログ魂

これはもしかして、「ギャズ」というお菓子の一種ではないでしょうか。
ギャズとは、ヌマリスクという砂漠の木の樹液とイランの名産ローズ
ウオーターを練ったもので、ピスタチオをたっぷり使ってあるヌガー
みたいなもの。
ピスタチオもイランの名産だそうです。
ヌガーというのが一寸引っかかるけど、他はぴったり符合するしね

        
        美味しい、美味しいと一枚ポキポキっと食べたら
        どうぞお持ち帰りくださいと、分けてくださった
        
        イランは食糧の自給率100%なのだそうです。
        だから一番安全だよとイラン人に言われたとか。
        ごもっとも
        
        貴重なお菓子をご馳走様でした


肥ゆる秋の便り

2007-10-08 22:05:20 | 美味しい♪
IMO-TOから秋の便りとともに贈り物が

           
           墨絵風の月とすすきと兎

        
        宅配便の中のメインはこの可愛い箱
        クッキーかな、それにしては軽いかな、なんて思いつつ
        開けてみると、マドレーヌでした。


新潟市「ヒロ・クランツ」ドイツ・ウイーン菓子の
ケーキ屋さん。やはりザッハトルテがお勧めだそうです。

「美味しいからと言って食べ過ぎるとになるよ」
という警告を込めたパッケージ

        
        捨てられない空き箱コレクションの仲間入り


これはクルミバター。

        
        秋まッ只中の飯綱高原にいってきたそうで、
        秋の高原のお土産も入っていました。
        あっさり甘みで美味しかったご馳走様
              

はんだ山車まつり

2007-10-06 23:51:22 | 小さな旅
愛知県半田市の山車まつりに行ってきました。

朝5時に家を出発 家に帰り着いたのは午前0時
ただ今、日付が変わってしまいました。

         
         5年に一度、31台の山車が勢揃い。壮観


各地区から集合会場まで、市中を引いて行きます。
この山車は「福神車」といい弘化3年(1846年)に作られたもの。
大正時代に改修されていますが、七福神などの彫刻が見事。
脇に垂らした赤い幕(大幕)の上の部分を水引というみたいですが
この山車の水引は松に鷹の刺繍です。
追幕は緋羅紗に花鳥の刺繍

         
         ここが、山車が続々と終結する「さくら会場」
         一席6000円の桟敷席が正面に作られています。


亀崎地区の「青龍車」
獏の彫刻も彫られているとか。水引は朱雀。
紺地の大幕はめずらしい。重厚な感じ。

         
         「旭車」
         大幕は緋羅紗地に豪華に刺繍されているのは
         当地出身の新見南吉の童話のイメージ。

         山車の上段の後にかけられた幕を追幕という。
         この山車の追幕は奥という文字に波の刺繍
 

「花王車」
水引は鶴の刺繍、追幕は緋羅紗地に大湯組の文字。
本子車とこの花王車は昭和の作。

         
         「護王車」
         「護王の夢物語」の彫刻にちなんで「護王車」と名づけられて
         いるが、その他にも多数の彫刻が施されている。
         水引は鶴の群舞の刺繍。追幕は五色の几帳。


31台が勢揃い。これから、立ち入り禁止の縄がはずされます。
そばまで近づい見ることができます。

         
         パンフレットを片手に一台一台確認…
         なんて余裕はありません。
         何万人の人が集まったのでしょうか、
         カメラを構えるだけでも大変。


圧巻です。水引や大幕、追幕の刺繍も豪華ながら
前棚に飾られた人形やからくりも素晴らしいものです。


         
         間近でよくよく見たかったのがこの南吉の童話の刺繍
         牛は「牛をつないだ椿の木」かな。「おじいさんのランプ」
         勿論「ごんぎつね」もあります。
         華麗ながらかわいい


勢揃いした山車が2回に分かれてからくりが披露されます。
その後解散、山車は夜の集合場所2箇所に分かれて移動します。

         
         名鉄知多半田駅前。6台の山車が集まり
         またからくりを披露します。


その後、提灯の取り付け。中はろうそくでした。
脚立に乗って差し出される提灯を一本づつ取り
付ける作業も大変そう。
      
         
         ろうそくの灯が風にゆらゆら、
         幻想的な山車となりました。
       

日本刺繍

2007-10-05 20:48:01 | ギャラリー
日本刺繍の第一人者・草乃しずかさんと
そのお仲間達の作品展です。

        

        
        会場をに入るとまず正面にドンと掛けられているのがこれ。
        会員がそれぞれ刺繍した260枚をつなぎあわせた
        大きなタペストリー。
        今の日本の平和に感謝して、世界の子供達が幸せである
        ことを祈って260人がチャリティー刺繍した作品です。


裾模様に豪華な刺繍を施しました。
優雅な模様は夢のよう

        
        豪華な花車。手が込んでますねえ


赤い華やかな振袖。成人式のお祝いに着るのでしょうか。

        
        こちらは3歳のお祝いに着る被布。
        おばあちゃんが孫のために刺繍したそうです。


草乃さんは現代感覚に合った日本刺繍の普及に
つとめていらっしゃいます。
装飾品や身の回りの小物など自分で刺繍して
日々使っってくれることが願いだという。
羽子板なんてステキ

        
        今頃の季節にぴったり。
        かわいくて風流な壁掛け。一枚欲しい


なんて華麗な。ため息がでてしまう…
爛漫の桜に舞い遊ぶ鳥たち

        
        一花刺すのにどの位時間がかかることでしょう。
        美のセンスもさることながら、根気と集中力の要る
        作業ですねえ。

           
           「哀しいこと、つらいことを乗り越えて
           今刺繍を楽しんでいる人、刺繍があってよかったと
           いう人がいっぱいいらっしゃいます」
           と草乃さんはおっしゃいました。

           さまざまな想いを払って無心に絹糸を刺した
           桜や蝶なのかもしれません。
           刺した人の想いとは別に華麗で精緻な日本刺繍に
           魅了されたひとときでした。