京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

ベルト・モリゾ

2007-10-28 22:21:17 | ギャラリー
ー美しき女性印象派画家ー
 ベルト・モリゾ展

モリゾのみの作品展は本邦初です。

    
    今年初めに東京都美術館で開かれた
    オルセー美術館展のポスターで
    ベルト・モリゾの名と絵を知ってから
    モリゾの絵を見たいと思っていました。

                
        その時の絵はこれ。「菫のブーケをつけたベルト・モリゾ」
        師であるマネがモリゾをモデルにして描いた作品。
        モリゾってきれいな人だったんだなあという印象。

 
「夢見るジュリー」               「桜(さくらんぼ)の木]
ジュリーはモリゾの一人娘。モリゾは師・マネの実弟ウージェーヌ・マネと
結婚しました。ジュリーの姿をたくさん描いています。これはジュリーが
16歳の時。この翌年、モリゾは54歳で亡くなりました。
「桜の木」はルノアールやモネの絵を思い出させます。

「今までにない独自の展覧会を開く」というスローガンのもとに
それまでのサロン主義に対抗して、ルノアール、モネ、シスレー、ドガなどが、
集結しました。モリゾもそこに参加し、1874年第一回印象派展に出品。
ジュリーを出産した年の一回だけを除き、全回出品を続けたのです。
モネやルノアールとの交流を通してお互いに影響し合っていたことは
想像にかたくありません。

      
      「ブローニュの森の湖にて」
      モリゾの姉のエドマもモリゾと一緒に絵を学び結婚
      するまで画家として活躍していました。
      エドガの二人の娘、ブランシュとジャンヌを、また
      庭や散歩道や、日常的な風景を描いています。

      上流階級の女性が教養として絵を習うことは認められ
      ていても、職業として画家になることは許されない
      時代に、印象派画家として確かな足跡を残していた
      ベルト・モリゾ。穏やかで、しかも強いタッチの
      作品に出会えました。
      
      個人所蔵の作品が多いので容易には次というわけには
      いかないようですから、興味のある方はお見逃しなく