goo blog サービス終了のお知らせ 
ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




トーハツ株式会社。板橋区小豆沢3-5。1988(昭和63)年11月3日

中山道(国道17号)の志村坂上交差点を、志村銀座とは反対の東へ行ったところ。板橋中央総合病院の向かい側である。
トーハツは主に船外機と可搬消防ポンプを製造する会社で、会社のHPによると、1922(大正11)年、京橋区に「タカタモーター研究所」として設立され、翌年には発動機付揚水ポンプを国や東京市、電力会社に納入している。板橋に工場を設置したのは1937(昭和12)年。当時の社名は「タカタモーター製作株式会社」。1939年5月に「東京発動機株式会社」に社名を変更。1940年には「陸海軍の協力管理工場に指定され、我が国唯一の小型ガソリンエンジンの軍需工場として製品を順次開発生産し、大躍進する」とある。現在の社名「トーハツ株式会社」は1972(昭和47)年6月から。
グーグル古地図の昭和22・38年の航空写真に写っているのが戦前に建てられた工場建屋らしいが、1970年代後半にはそれらが建替えられている。写真の、奥に見える古そうな工場は1棟だけ戦前築の建物を残しておいたものと思える。
2012(平成24)年に板橋の工場はどこかに移され、工場の建物は全て取り壊された。現在は2000(平成12)年に建てられた本社ビルの他は敷地は更地になっている。写真の、スクラッチタイル貼りの2本の門柱が今も残されている。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 小豆沢1丁目の... 東京ゼンマイ... »
 
コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。