goo blog サービス終了のお知らせ 
ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




卸売場・仲卸売場間通路。中央区築地5-2。1990(平成2)年4月7日

屋根のかかった通路で、写真左手の建物は水産仲卸業者売場。右には上の写真には写っていないが、卸売業者売場(水産物部本館の1階部分)がある。元々は屋根のない屋外の通路だった。屋根がかけられた年代は判らないが、昭和40年代になってからのことらしい。仲卸業者売場は庇が大きく張り出しているが、屋根の代わりを務めたものだろう。
卸売業者売場でセリにかけられたり直接売られた魚類はいったんこの通路に移されるのだと思う。それが仲卸業者売場やトラックの発送場に移る間は、通路は発泡スチロールの箱であふれるに違いない。『中央区図書館>地域資料集』に「朝の築地市場」という昭和37(1962)年頃の、通路を上から見下ろした写真がある。容器は木の箱や樽で、ターレーはまだないようで手押し車が活躍している。



卸売場・仲卸売場間通路。2006(平成18)年3月23日

『築地市場』(福地享子+築地魚市場銀鱗会著、朝日新聞社、2700円+税)に、通路に都電のレールが引かれ電車が場内に入ってきたことが書かれている。「(戦時中の1944年)トラックの払底を補うために、都電のレールを場内に引き込み、青果物は電車で運んだ」とある。車両が5・6両並んでいる写真もある。場所は水産物部の方の通路で、卸売場側。待機所としてレールが引かれたのだろう。



卸売場・仲卸売場間通路。2017(平成29)年7月15日

左写真は卸・仲卸売場間通路の西の出入り口。右写真はそこを入ってすぐのところで、写真右の柱が水産物部本館ビルの柱。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 大長商店、伊... 築地市場水産... »
 
コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。