ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





大長商店。足立区西新井1-6
上:2006(平成18)年2月2日
左:2007(平成19)年1月27日

環七の北の裏通りのような西新井大使参道に、大長(だいちょう)商店と伊勢末酒店が向かい合っている。この東西方向の参道は、元は農道だったのだろうが、明治の地図にも見える、東の本木堀(もときぼり)と西の西新井堀に沿った各道路をつなぐ道として、ほぼ現存している古い道だ。昭和初年頃のことだと思うが、この参道に南西から伸びてきた都道307号線(このあたりでは「江北バス通り」)がぶつかり、それが環七に移るまでは都道307号になったようなので、江北バス通りの旧道といってもいいと思う。

大長商店は煎餅とだるまを売る店。明治元年創業という。建物は昭和初期に建てられた銅板あるいはトタン貼りの看板建築かと見える。『戦災焼失区域表示帝都近傍図』を見ると、焼失区域になっているから、戦後の建物かもしれない。昭和22年の航空写真には写っている。


伊勢末酒店。西新井1-5。2006(平成18)年2月2日

伊勢末酒店は右側の入口の「赤ちょうちん」という「角打ち(かくうち)」の店が有名。赤ちょうちんという店名があるのなら居酒屋ではないかと思うのだが、どうでもいいか。ペンキのはげ落ちた看板が評判で目印でもあるから、いまさら塗り直しもできないらしい。『テリー・イシダの東西酒場探訪案内所>新井大師前赤ちょうちん』には「昭和10年開業」とある。となると、建物も同じだろうかと思えるのだが、戦災に遭って建て直しているのだろうか?


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