
かんだやぶそば。千代田区神田淡路町2-10。1985(昭和60)年7月7日
「かんだやぶそば(神田藪蕎麦)」は、東京の蕎麦屋といえば真っ先に上がる有名店だが、それだけに昼食にちょっと入るという店ではない。おつまみを前にして酒を飲んだ締めに蕎麦を食べて出てくる、という感じだろうか。とはいっても蕎麦だけ食べても一向に構わないわけだが、腹を満たそうなどとは思わない方がいいようだ。
「連雀町藪蕎麦」として1880(明治13)年に創業した。1923(大正12)年、関東大震災で店舗が焼失した後、同年12月に再建されたのが写真の建物。連雀町の地名が消えたのは1933(昭和8)年で、それからは「神田藪蕎麦」と改称した。
2013(平成25)年2月19日、火災が発生し建物は半焼する。翌年10月、鉄骨構造平屋(一部2階建)の店舗を改築して営業を再開した。焼け残った、釣り行燈や看板はそのまま使用しているという。
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