ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




早稲田大学6号館(西側入口)。新宿区西早稲田1-6。2004(平成16)年11月9日(4枚とも)

『日本近代建築総覧』では「早稲田大学6号館(国際部校舎)(旧・理工学部校舎)、所在地:新宿区西早稲田1-6-1、建築年:昭和10(1935)年、構造:鉄筋コンクリート4階建、設計者:桐山均一(早稲田大学営繕課)、備考:地下1」。理工学部は1967(昭和42)年までに西大久保キャンパスに移転していて、現在は主に教育学部が使っているらしい。
早稲田大学百年史』という大部の本がネットに公開されている。その「第三巻>第七編 戦争と学苑>第五章 カリキュラムとキャンパスの整備」に、「昭和六年六月、田中穂積が第四代総長に就任してから、主として本部キャンパスの明治期の木造校舎が次々と半永久的鉄筋校舎に建て替えられていった。その中心をなすものは、何といっても、既述の創立五十周年記念事業で、昭和七年から十三年までに、現在の本部キャンパスはその基本的構図ができ上がったのである。」とあり、6号館もその流れで建設されたのだろう。
6号館は北の部分が「理工学部実験室(応用化学科)」として昭和11年9月に、南の「理工学部実験室(採鉱冶金学科他)」は昭和12年9月に竣工して、両者を接続して理工学部校舎として完成した。



早稲田大学6号館(東の裏側)
階段室の半円の出っ張りが特徴的。写真右端は戦後の増築。『早稲田大学百年史』に、「1954(昭和29)年1月、応用化学科教室(9号館―現6号館)第1期増築工事竣工し,応用化学科は早稲田奉仕園よりここに移る」「1960(昭和35)年5月、応用化学科教室(9号館――現6号館)第2期工事竣工」とあるのがそれかもしれない。



左:L字型平面の裏側の角。右:南側の玄関

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