ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




日比谷三井ビル。千代田区有楽町1-1。2008(平成20)年11月5日

先日(2018.03.29)開業した「東京ミッドタウン日比谷」建設のため取り壊されたビル。写真右の空き地は三信ビルの跡地。「日比谷パティオ」という公園様の広場になっていたようだが、その工事を進めているところだろう。
日比谷三井ビルの建設は1957年9月に着工、1960(昭和35)年8月に完成した。高度成長期が始まる時代である。31m(100尺)の高さ制限がある頃で、床面積を拡大しようと、ステンレスとアルミを多用したという。また部屋や廊下の間仕切りは従来の壁ではなく、広いフロアをパネルで仕切る現代的な方法の嚆矢になったビルらしい。完成時では日本有数の巨大ビルだった。発注者=三井不動産。設計=マツダ平田設計事務所、横川工務所。SRC造9階地下5階建。
日本橋の三井本館から三井銀行(現三井住友銀行)本店がここに移ってきた。あの偉容を誇るビルであっても業務自体はやりにくかったのかもしれない。コンピュータはまだ入っていなかったと思う。


三信ビル、日比谷三井ビル。1985(昭和60)年11月22日

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