ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




松岡屋葬具店、足立勝(原田家)。埼玉県川越市松江町2-6。1989(平成1)年9月18日

川越街道と仲町通りが合わさる三差路で、写真右端のレンガ塀が川越キリスト教会。その左の「松岡屋葬具店」は今は取り壊されて川越キリスト教会の駐車場になっている。
写真左手の出桁造りの町家と蔵が「足立勝(あだかつ)(原田家)」で、最近、川越市の景観重要建築物に指定されたため、建物についての情報が市の出版物で見られるようになった。『広報川越(平成29年4月25日)』と『景観重要建造物(川越市都市計画部都市景観課、2019年)』に載っている。
足立勝の家業についての記述がないので、推測すると、「広い三和土の正面には、米俵の荷崩れによる壁面損傷を防ぐために設けられた磨き半丸太が当時のまま残っています。」とあるから、米問屋だったかと思われる。仲町通りの「原田家住宅」が「足立要(あだよう)」の屋号の米問屋だったから、同族の店だったと考えられる。
建物は、主屋・住居棟(主屋は通り沿い、住居はその裏に接している)が明治26年の川越大火以降の建築。奥蔵(敷地の裏手にある蔵。松岡屋葬具店が取り壊されたので通りから見える)が棟札から明治19年、文庫蔵(通り沿いの蔵、今は黒く塗られている)が墨書および伝承から明治19年以降の酉年の建築。

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