ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




まぎのや。千葉県香取市佐原イ1902。2003(平成15)年7月20日

中村屋乾物店の隣の土産店。「まぎのや」は現在、伊能忠敬旧宅の小野川の向かい側にある。写真の香取街道のほうの店は、旧店舗だったのか、支店だったのかは不明。看板建築にしているが、建物の前面は平屋の寄棟屋根の下に瓦屋根の庇が出ている形なので、2階に見える部分はただのダミーだったと思える。『佐原市佐原地区町並み形成基本計画』に「大正3年の町並み」の図が載っている(39頁)。その図にまぎのやと隣の花冠が描かれているので、明治期の建物、それも1892(明治25)年12月の大火以降に建てられたものと思われる。
今は建物の看板部分を取り払い、元の伝統的な町家に戻して古民家カフェの「カフェギャラリー るふな」になっている。



花冠。香取市佐原イ1902。2003(平成15)年7月20日

まぎのやの隣は、現在は「あぶり餅」の暖簾を出している「花冠」と、炭などを売っている店名不明の店(荒物店?)の2軒が入る大きな蔵造りの家。建物についてはネット検索では「かつて洋品店だった町家を改装し(茶屋花冠が)2012(平成24)年にオープン」「旧三好屋」といった断片が拾えただけ。三好屋という洋品店だったのだろうか。

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