ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




伊藤医院。台東区谷中3-6。1989(平成1)年3月12日

六阿弥陀道(ろくあみだみち)の区立コミュニティセンター(昭和54年開館)の向かいにあった洋館の個人医院。後ろに日本家屋の住居があり、診療所を別棟で建てている。伊藤医院の名称は1986年の住宅地図からだが、写真ではどこにもその表示がないので、すでに廃業したか移転していたらしい。ブロック塀の小さな看板は「笹川助産院」と読める。そこへ貸していたのだろうか。
この辺りは谷中の台地へ上がる蛍坂と藍染川(現在のよみせ通り)の間になり、かつては蛍沢とも呼ばれた。
伊藤医院は撮影の2年後には「エステート伊藤」(3階建、1991年7月築)というアパートになっている。後ろのビルは大輪ビル。ストリートビュー(2016年1月)では取り壊された後で、マンションの建設が始まるところらしい。


伊藤医院。谷中3-6。1989(平成1)年3月12日

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )